愛は惜しみ無く奪い与える44
再び、時を越えて、、、
類「さて、何処にメッセージがあるかな?」
メイド「お帰りなさいませ、rui様、アンジュ様♪
今、お茶をお持ち致します♪」
幸枝似のメイドが、、、
「お二人がお帰りになりましたら、この手紙をお渡しするようにと、rui様が仰ってましたので、お渡し致します。
でも、rui様がお書きになった物ですよ!?
内容はご存じですよね!?
どうしてこんな手間暇を?」
類「うん、ふざけている訳じゃないよ♪
ただ、これからの予定を書き置いて、間違いなくやり遂げることができるようにって、取りこぼしを防ぎたかったんだよ、、、」
つくし「早く中を確かめて♪」
『まず、この手紙を渡したメイド頭のサリナには、貴方が(私が)手紙を読み終わるまで、側を離れるなと言い付けてある。
この手紙を受け取ったと言うことは、肖像画の意味を理解し、組み木の謎を解いたということだね!
私のSOSを見てここに来てくれたということは、貴方達は、頭脳明晰、誠実、勇敢で、私が見込んだ通りの胆力の持ち主だね♪
そこで本題だ。
君達にしか出来ないことなので、どうか断らないでくれたまえ、、、
危険は無い筈だ、多分、、、
どうか私達の身代わりに、あるパーティに出席して欲しい、、、
私達は、誰にも知られずにある活動をしているんだが、疑いを持った公爵が罠を仕掛けてきた、、、
私達の仲間を捉え拷問しているんだが、救出に行こうとした私達をパーティに招待したんだ、、、
パーティを欠席して救出に行けば、私達の正体がばれてしまうだろう、、、
勿論、正体がばれても、救出に行くつもりだが、君達の協力があれば、事態はかなり有利になる、、、
なお、正義感の強い君達だからこそ、ここに来てくれたことに感謝して、私達の秘密をお話ししよう、、、
私達は、世継ぎの王子ツカーサル王子の元で活動している、、、
対する敵は、皇后カエーデシアンとその愛人モランボン公爵だ、、、
皇后カエーデシアンは、先の麗しの皇后エリザベートを毒殺し、自ら皇后に伸し上がった!
そして、先の皇后エリザベートの嫡男である世継ぎの王子ツカーサルを亡き者にしようと、暗躍している、、、
世継ぎの王子ツカーサルを亡き者にした
後、皇帝タースクをも亡き者にと画策しているんだ、、、
しかも、皇后カエーデシアンは、モランボン公爵との不義の子アーモンを次期皇帝に押し上げようと企んでいる、、、
どうか、あいつらの非道を防ぎ、我らの世継ぎの王子ツカーサルを守るために力を貸してくれたまえ!
君達がこの手紙を読んでいる頃には、捉えられた我らの仲間を救出するために、私達は、シャンティエールに向かっているだろう、、、
君達がパーティに出席する連絡を受け次第、私達は、シャンティエールを襲撃する、、、
パーティは1週間続くから、君達も、モランボン公爵に気を付けてくれたまえ、、、
平和と愛の鈴の音に導かれ、間に合うように、そこに居てくれることを祈りつつ、、、
rui 』