愛は惜しみ無く奪い与える45
メイド頭サリナ「あの、読み終わられましたか?
次は、パーティにいらっしゃるとお聞きしておりますが、、、」
類「うん、そうだった♪」
メイド頭サリナ「では、こちらへ、、、
準備は整っております、、、」
別室で着替えた二人、、、
つくし「類、王子様
みたい~♪〃〃〃」
類「綺麗だ! 俺の奥様は、世界一、いや、すべての時空間一綺麗だ♪〃〃〃」
つくし「類ったら、褒め過ぎよ♪〃〃〃」
メイド頭サリナ「いえいえ、奥様、今日の奥様は、何時もより肌が艶やかで、光耀いてらして、女の私めもうっとり見とれてしまいます、、、」
類「うん、こんなに綺麗だと、、、
まさか、こちらでもアリンコ退治が必要になるとは、、、」
メイド頭サリナ「そうそう、護衛の方がいらしてます♪
今日の護衛は、アッキーラ子爵、サクラーナ子爵夫人が、務められるんですね♪
アッキーラ子爵と短剣の名手のサクラーナ子爵夫人、、、
今日は、接近戦ですものね、、、
私も、何か得意な武器があれば、もっとお役に立てますのに、、、」
つくし「まあ、何を言うの!?
こんなに有能なのに、、、
武器で戦うだけが、重要では無いのよ?
貴方達の後方支援があってこそ続けられる活動よ♪」
メイド頭サリナ「奥様♪〃〃〃」
類「じゃ、麗しの奥様、出掛けますか♪」
アッキーラ子爵「おまっ! 本当だったんだ!」
サクラーナ子爵夫人「貴方、ここでは、、、
今晩は、rui侯爵様、侯爵夫人♪
今日も国一番の美しいカップル、ここにあり、ですわね♪
では、お供いたします、、、」
流石の百戦錬磨のサクラーナ子爵夫人、そつなく挨拶をすませます、、、
モランボン邸に向かう馬車の中、、、
アッキーラ子爵「しかし、前以て聞いていなければ、到底信じられんことだが、、、
本当に君達は、身代わりになのか?」
サクラーナ子爵夫人「本当に驚きです、、、
これ程そっくりな人が存在しているとは、、、
しかも、二人ともなんて、、、
それもこのタイミングで現れるなんて、、、」
アッキーラ子爵「ruiは、常にかくし球を用意しているが、これ程のかくし球とは、、、」
類「驚くのも最もだけど、俺達は何をすれば良いのか、何をすべきか、何をすべきでは無いのか、詳細を話してくれたまえ、、、」
アッキーラ子爵「おっと、失礼した、、、
あのruiが見込んだだけある胆力の持ち主だな♪
モランボン邸に着いたら、挨拶する相手のことは、このサクラーナが側に居て教える、、、
まあ、いつもruiは無関心無愛想無口だから、、、
それから、ruiは、奥様に関しては異常に嫉妬深い、、、
奥様だけに心を向け、奥様だけに笑いかけるんだ!」
思わず、つくしが、クスッと笑うと、、、
その笑顔に、アッキーラ子爵が見とれてしまいます、、、
類がムッとして、すかさず俺のものだと、自分の方につくしを抱き寄せ、アッキーラ子爵を睨み付ける、、、
類「心配しないで、、、
ちょっと不愉快だけど、今の話って、俺の事かと思うほど、そっくりだと思うから、、、」
つくしが、ご機嫌をとるように、類の袖をツンツン引っ張り、にっこり微笑み掛けると、誰もが魅入られる笑顔をつくしにだけ向ける類、、、
そして、抱き寄せたつくしの頭にチュッ♪
アッキーラ子爵「ふ~、性格や行動がそこまで似ているとは、君達は神に遣わされたのかと思ってしまうな♪」
それとなく、何処から来たのか、正体を探ろうとするアッキーラ子爵をスルーして、イチャイチャする二人、、、
サクラーナ子爵夫人「いつもパーティでは、挨拶の後1曲踊ってすぐ帰るところですが、あのモランボンのこと、そう簡単に帰してもらえないと思われます、、、」
類「俺の奥様には、誰も触れさせないよ!
特にモランボンにはね!」
アッキーラ子爵「申し訳ないが、モランボンを惹き付けて頂ければ、その隙に私達の仲間がモランボン邸を探ることが出来るんだ、、、」
ちょっと考えて、、、
類「仲間に医者はいる?
パーティに出席している?」
サクラーナ子爵夫人「ショーン医師が来ている筈です、、、」
類「では、そのショーン医師が俺達の側に居るようにしてくれないか?」
アッキーラ子爵「了解!」
つくし「うわあ! 悪趣味な邸!」
サクラーナ子爵夫人「その悪趣味な邸が、モランボン邸ですわよ、、、」