愛は惜しみ無く奪い与える53
ある日、二人で蔵書を調べていると、、、
つくし「類、また、絵に変化が!
封書の矢印の方向が違っているわ!?」
類「きっと、書き置いてきた手紙の返事だよ♪
駿の様子を見てから、お茶飲んで休憩したいな♪
手紙は逃げないから、それからで良いよね!?」
すると、あの上目使いで、、、
つくし「類~♪
駿の様子を見たあとで、お茶を飲みながら手紙を読みたい~、ねっ! ダメ?」
類「そんな可愛いい顔でおねだりされたら、何でも言うこと聞いちゃうの知ってるでしょ!?
その代わり、後で、俺のおねだりを聞いてよね♪」
《今晩は、あんな事やこんな事も、、、》
鼻歌混じりで、額縁の組み木を解いて、手紙を取り出します、、、
駿はスヤスヤ夢の中、、、
つくし「ねえ、類、手紙を読みたいの♪
皆さんどうなさっているかしら?」
類が、手紙を胸から取り出す、、、
つくし「今回は、メモにしては長い文ね♪」
『君達は、無事だよね!?
元気でいることを祈る、、、
俺達は全員、元気にしている、、、
無事に仲間を救出出来、秘密も守られた、、、
M公爵は、獄中で毒を煽って自殺、、、
実はK皇后が手を下した模様、、、
何もかも、貴方達のお陰だ!ありがとう♪
皆からも宜しくと、、、
PS 妻が身籠った!
我が子の顔を無事見られるように
気を付けるよ、忠言忝ない♪
また、会う日まで R』
つくし「はあ、また会いたいね!?」
類「つくし、会いに行くなんてダメだよ!?
無事に娘を産むまで、遠出は禁止!」
つくし「は、はい!
類~、明日病院に行ってくるねっ♪」
類「どうした!?
何か異常が?」
つくし「う、う~ん、異常じゃないんだけど、、、
でも、急にタイムトラベルがお腹の赤ちゃんに影響を与えていないか、今更ながら心配になっちゃって、、」
類「俺も一緒に行くよ♪」
《う~ん、本当はかなり心配なの、、、
お腹が重い? 短期間に大きくなった?
気のせいなら良いのだけど、、、》
翌朝、類も一緒に診察室に、、、
先生「これは、これは!
何故、以前の検査で分からなかったんだろう!?
花沢様、二重におめでとうございます!
奥様のお腹には、双子がいらっしゃいます!
しかも、男の子と女の子の二人です!」
二人はびっくりして、顔を見合わせます、、、
《タイムトラベルの影響で、現在も変化したのか!
でも、双子だなんて、ラッキー♪
しかも、男の子と女の子だって♪》
類「ありがとう、つくし♪
俺、凄く幸せ♪」
つくし「類、ありがとう♪
私は、もっと幸せ♪」
類「双子と分かったからには、一層体に気を付けないとね♪
先生、つくしが特別扱いを嫌うので、通院していましたが、今後は先生に往診して頂きたい、、、」
つくし「そんな大袈裟な、、、
先生のご迷惑に、、、」
「いやいや、喜んでお邪魔いたします!
駿様や幸枝さんにもお会い出来ますし、、、
ミィちゃんは、元気ですかな?」
無事に双子の誕生を向かえ、幸せな日々が過ぎて行く、、、
F3も相変わらず、お邪魔虫、いえ、子守にウキウキとやって来て、、、
駿は司と遊び、双子はあきらと総二郎が膝に抱きあやし、類はつくしを膝に抱きあやし?の風景も、見慣れたものになり、、、
類「ねえ、以前、あきらの家の秘事を話してくれたよね、、、
今日は花沢の家の秘事を話そうと思う、、、」