ヘリポートに着くと、、、

「「うわあ♪ 」すごい！（素敵♪）」

ヘリその物が、クリスマスバージョンに！

「はい、このイヤフォンマイクで飛行中にお話しできますからね♪」

「桜子ちゃん、僕の隣に座ってね♪

僕が桜子ちゃんを守ってあげるから♪」

「駿君、、、〃〃〃

今の言葉が、最高のクリスマスプレゼントですわ♪

ああ、録音して滋さん達に自慢したかったですわ♪」

「駿、三條、ベルト締めた？

じゃ、出発♪」

すると、あちらこちらからも、同じようなヘリが飛び立ち、並走飛行します、、、

駿の乗るヘリに、一台のヘリが近付いては、中の人物が手を振り離れて行くと、次のヘリが近付いて繰り返し、、、

「わあ、滋ちゃんだよ～♪

あっ、あきらパパ！

総パパと優希ちゃん！

あそこ！ 司パパだ！

うわあ、ダディ、マミィ！

グランパとグランマだよ～♪

フランスから来てくれたの～！？」

あちらこちらへ手を振るのに忙しい駿、、、

「桜子ちゃん、皆で何処に行くの？」

「うふ、まだ内緒ですわ♪」

「オーイ、駿、こっちを見てみろ♪」

「あっ、司パパ！

他のヘリともお話し出来るの！？

あっ、あれは、サンタさん！！

ソリに乗ってるサンタさん！！」

夜空に浮かぶソリに乗った真っ白なサンタクロース、、、

イヤフォンから聞こえる徐々に近付いて来る鈴の音、、、

真っ白なトナカイが牽く真っ白なソリが、間近に来ると駿のヘリに並走します、、、

どうやら、ステルス大型ヘリに吊り下げられた実物大の精巧な人形で、、、

首の鈴が揺れているトナカイは、空を翔るように足を動かし、時折首を振り、瞬きまでしています、、、

駿もつくしも桜子まで、うっとり魅入って、、、

やがて、森の中に遊園地のようなイルミネーションが見えて来ると、次々にヘリが着陸します、、、