愛は惜しみ無く奪い与える59
ドクター「おやぁ!?
珍しいお客様だな!」
類「こんにちは!
私は、、、」
ドクター「おっと!
名前は、聞かないほうがいいんだ!
で、俺に渡す物があるだろ?」
類が、あきらから預かったカードをドクターに渡すと、、、
ドクター「あきら坊っちゃんからのお客様だな!?
しかも、このカードと言うことは、貴方達の言葉は、あきら坊っちゃんの言葉と同じということ、、、
では、先ず、用意した物を見て頂きましょうか!
足りない物は、何なりとお申し付けください、、、
では、用意した物の使い方から説明いたしましょう!
麻酔薬は、、、
傷口を縫うのは、この道具で、こう手首を返して一針一針、、、
深い傷で、内蔵に達していなければ、腹膜や胸膜を、次に筋肉を縫い合わせ、次に、、、
血管が切れた場合は、この器具で両端を止血して、速やかに血管を縫い合わせて、、、
気管切開は、、、」
その他、銃創、骨折などの治療方法を習ったつくし、、、
ドクター「このお嬢さんは、飲み込みが早いですね!
あきら坊っちゃんのお友達は、皆さん優秀でいらっしゃる!
ところで、あきら坊っちゃんは、旅に出ると仰ってましたが、これ程の準備が必要な危険な旅なのでしょうか!?
病院に駆け込むことも出来ない状況が、想定される案件ですか!?
坊っちゃん達が動かなくても、他の者では、、、」
類「ふっ、ドクターはあきらを心配してくださるんですね♪
あきらに自重するよう伝えておきますが、ご心配なく、、、
俺達は、病院施設が整っているとは言えない地域で、後方支援としての看護役を果たすだけです、、、」
ドクター「そうですか、、、
ただ、あきら坊っちゃんは、皆さんの盾になろうとするでしょうから、危険地帯には近付かないでくださいよ!」
つくし「大事な美作さんに危険が及ばないよう、私達が見張りますから!
今日は、いろいろご協力ありがとうございました!
折角教えて頂いた技術ですが、あまり役立つ事がないように願っています、、、」
ドクター「貴女のように優秀な生徒さんは、久し振りです、、、
なんなら、私の助手に雇いたいくらいですぞ!?」
類「それは、ご遠慮願います!
彼女は、俺専属なので、、」
ドクター「ハハハ、では、荷物を持って、さっさと消えてくれ!」
つくし「では、お元気で♪」
《残念だな! 鍛えれば、良い助手になるどころか、私のあとを任せることが出来るだろうに、、、
まあ、花沢の御曹子が手放す筈もないがな!
うちの坊っちゃんも含めF4とやら全員が、あのお嬢さんに惚れているそうだが、さもありなん、、、
誰もが魅入られ、惹き付けられる、不思議な魅力のある女性だな!
おっと!
あきら坊っちゃんに任務終了の連絡を、、、》