愛は惜しみ無く奪い与える19
つくしが、お姫様抱っこでゆらゆら心地良く運ばれて行く間、 ダイニングでは、、、
「ああ、木崎、急に呼び出ししてすまなかったね」
「社長、奥様、類様のご婚約、おめでとうございます‼
木嶋先生、こんばんは、お久し振りでございます。
類様のお気に召すお相手とは、さぞかし素晴らしいかたなのでしょうね!?
まさか、こんなに早く婚約なさるなんて!」
「ありがとう!
そうなの!
話せば長くなるけど、運命の相手なのよ!」
いや、全然長い話じゃない、、
今のは、ただの一言でしたよ?
などと無益な突っ込みは一瞬で自制する、さすがに長年仕えた社長秘書の木崎、、、
「では、このように進めて、よろしいでしょうか?」
「ああ、類の今後の幸せがかかっているんだ、くれぐれも不備のないようにお願いしますよ♪
つくしちゃんに出会ってからの類の変貌、目の当たりにしても、まだ信じられない思いだよ♪
万が一つくしちゃんを失うことがあったら、類がどうなってしまうか、、、」
「はい、肝に命じまして!
ところで マッキーノ邸には、早速、早朝のジェットでいらっしゃいますか?、、、」
「ええ、善は急げ、、ね♪」
「花沢様、私もお役に立てることがあれば、何なりとお申し付けください♪」
「木嶋先生には、今後ともミィちゃんのお世話をよろしくお願いいたします♪
何しろ、ミィちゃんは、類とつくしちゃんの結びの神ですから♪
ねっ、あなた!?」
「実は、ミィちゃんは、栄養状態から推測しまして、どこかに飼い主がいる可能性が高いです。
ミィちゃんの飼い主を探したら、なんとしても譲り受けましょう!
結びの神には まだまだ活躍してもらわないといけませんからね♪」
「木嶋先生、すまんがよろしく、、、」
そんなこんなで、大人達の謀が進みます、、、
そして、翌日、、、、、