俺達が知らなかったこと1
俺達は知らなかったんだ、、、
「ねえ、無人島に1つだけ持っていくとしたら、何を持っていく?」
「ねえ、明日世界が消えて無くなるとしたら、何をする?」
「ねえ、自分の命が、残りあと1週間だとしたら、どうしたい?
ねえ、どうしたい?」
無理矢理、お祭りコンビに連れてこられたラウンジで、紅茶とケーキを振る舞われているつくし、、、
お祭りコンビが、、、
ホレ、紅茶はどれにする?
ケーキは、これが旨そうだぞ、、、と
甲斐甲斐しく世話を焼いている、、、
司は、顔を赤くしてつくしから目を離せないようで、、、
一方のつくしは、、、
明らかに、、、
嫌々ラウンジにいます、、、
勿体無いので、出された物は頂きます、、、
食べるところをジロジロ見んな!
、、、という空気感満載、、、
つくし「そんなにジロジロ見られたら、食べた物も喉を通らないんですけど!」
司「ふん! 嘘つけ!
そんなにバクバク食ってて、、、
ほら、俺のもやるから食えよ♪〃〃〃」
あきら「ホント! お前、旨そうに食うよな♪」
つくし「旨そうじゃなくて、本当に美味しいの♪
このスポンジのフワフワ感、上質な軽い生クリーム、使っている苺があまおうで、すんごく美味しいのに~」
司「家に来れば、ケーキだけじゃなく、旨い物を一杯食わせてやるぞ♪
今から、家に来るか?〃〃〃」
《ほほう! 司の奴、牧野には餌付けが一番だと、気が付いたな♪》
つくし「道明寺の家に行く理由が無い!
ご馳走になる理由も無い!
第一、これからまだ午後の授業があるでしょ?」
あっさり、司、撃沈!
すると、ソファに寝ていた類が、ヒョッコリ起き上がって、つくしの隣に座り、、、
類「それ、美味しそ♪
一口頂戴♪」
と、あ~ん♪
つくしちゃん、一瞬固まりましたが、食べさせるまで口を開けているだろう類に、自分のフォークでケーキを食べさせます、、、
類「うん、美味しい♪
もっと頂戴♪」と、にっこり♪
うんもう! と呟きながら、顔を赤くしてイソイソ食べさせるつくし、、、
ゴゴゴゴゴゴォォォ、、、
青筋立てて、今にも類に襲い掛かりそうな司を、お祭りコンビが、空かさず羽交い締めにして、止めに入ります、、、
類「牧野、司も食べさせて貰いたいみたいだよ♪」
《おお、類、グッジョブ!》
司君、青筋引っ込めて、ニヤついてソファにどっしり座り直しました、、、
つくし「え~!?
さっき、食べたく無いって、私にケーキを押し付けたんだよ~
欲しい訳無いじゃん!
類、司の分も食べる?」
ずずずど~ん、、、
一気に落ち込む司君、、、
そんな落ち込みムードもどこへやら、、、
つくし「ねえ、無人島に1つだけ持っていくとしたら、何を持っていく?」