俺達が知らなかったこと13
車は、郊外の別荘地域へ、、、
警官やSPが常駐している高級官僚の別荘に隣接した邸の中へと進んでいった、、、
《成る程、国の庇護下ということか、、、
目立たないように、警備網が敷かれているな、、、
さしずめ、スイスから直々に派遣された強者と日本とが、協力体勢をとっているってとこか、、、》
車はエントランスに着くことなく、地下に入っていった、、、
《この警戒模様だと、地下シェルターで暮らしていると聞いても驚かないよ、、、》
地下駐車場で、防弾仕様のドアの前で降り、ドアの先に進み、更に2回ドアをくぐり抜け、エレベーターで地下へ、、、
《やはり、地上階はダミーだったか、、、
しかし、これ程、セキュリティが厳しいとは、、、》
かなり長い間地下に下がってから、やっとエレベーターが停止した、、、
つくし「お父様、ただいま戻りました♪」
崇「おお、無事お会い出来たようだね♪」
類「初めまして、花沢 類と申します。
お嬢様には、先程結婚を承諾して頂きました。」
崇「ふふ、やあ、よくいらしたね♪
つくしの父親の高遠崇です、、、」
類「早速ですが、つくしさんにはご承諾頂きましたが、お父様に改めてお願いいたします、、、
つくしさんとの結婚をお許し頂けますでしょうか?」
崇「流石、花沢財閥の御曹子、、、
時間を無駄にせず、率直なところ、大いに気に入りましたぞ、、、
類君、類君とお呼びしても良いかね?」
類「はい、、、
失礼ですが、ここの生活は特殊のようで、つくしさんには、一刻も早く私のもとに来ていただきたいのですが、、、」
崇「ハハハ、、、
返事の前に、、、
君達には、つくしの件で悲しませてしまった、、、
お詫びするよ、、、」
類「いえ、そのお陰で、つくしさんが完治して、私のもとに戻ってきたのですから、もう謝らないでください、、、
逆に、つくしさんを救ってくださったことに、感謝申し上げます、、、
ただ、私としまして、もう1秒たりとも、つくしさんと離れがたく、、
お願いいたします、つくしさんとの結婚をお許しください、、、」
つくし「る、類〃〃〃」
類「許して頂けなくとも、つくし、あんたを拐っていくから、、、
俺、もう我慢しないことにしたから、、、
もう2度とつくしを失いたくないんだ!」
崇「ほう、ではつくしをスイスに連れて帰ると言ったら?」
類「つくしさんが、まだ私のもとに来られないなら、スイスだろうとどこであろうと、私がつくしさんと一緒に行きます!」
崇「ハハハ、類君は、世間で言われているような無感動無関心とは違って、情熱的で行動力があるんだね♪」
類「はい、つくしさんに関しては、強力なライバルが多くて、うかうかして居られませんので、、、
ところで、確認させて頂きたいのですが、つくしさんの病気は、完治したと考えてよろしいのでしょうか?
今後、どの程度の定期的な検診が必要でしょうか?
妊娠、出産を避ける必要があるのなら、私のほうが手術を受けますが、、、」
崇「それは、パイプカットかい?
類君がその手術を受けると言うことは、花沢財閥の後継ぎはどうなるのかな?」
類「養子を迎えれば済む事ですし、、、
その際は、つくしさんに非難が及ばないように、私に不妊の原因があることにします、、、」
つくし「類、そんな、、、」
類「つくしを守るためなら、どんな事でもやるよ♪
だから、安心して俺のところに来て♪」
つくし「類~♪〃〃〃」