俺達が知らなかったこと14
崇「コホン、類君のつくしに対する気持ちと覚悟は、良く分かった、、、
安心してくれたまえ、、、
つくしに関しては、完治したと考えて差し支えないよ、、、
妊娠出産、コホン、そこに至る行為についても問題はない、、、
ただ、ご覧の通り、外見がかなり変わってしまったがね、、、
それに、戸籍の問題もある、、、
牧野つくしは、既にこの世に存在していないし、復活させるには、私の研究との関係や外見の問題もあり、リスクが高過ぎる、、、
なので、スイス生まれのスイス育ちのアンジュ・つくし・ノーザン伯爵令嬢として既に身分が保証されている、、、
私も、スイスでレオン・崇・ノーザン伯爵なんだ、、、
フランスの遠縁で後継者がいない家系を引き継ぐ形で身分を作ったんだ、、、
日本では、高遠 崇として生きていたんだが、、、
いつか、高遠つくしとして、日本国籍も取得できるようになるやも知れんが、、、
当分は、アンジュ・つくし・ノーザン伯爵令嬢として生きていくことになる、、、」
類「お言葉ですが、すぐに、出来れば今日にでも、花沢 ・アンジュ・つくしになりますので、、、」
崇「アハハ、これは失敬した、、、
二人の結婚に反対する理由は何も無いよ、、、
むしろ、完治したつくしにとって、スイスでの拘束されたような生活は辛かろうと、心配の種だったから、、、
研究にかまける私との縛りの多い生活から離れて、類君の庇護下に移るのは、つくしの為に喜ばしいことだよ、、、
ただ、私としては、大いに淋しい事だが、、、」
つくし「お父様、、、」
崇「類君、善は急げだ!
君の車が、エントランスで待っているだろう?
車中の秘書に、一足先に東京のスイス大使館に寄って貰って、入籍手続きを始めさせたら、どうだろう?」
類「ありがとうございます♪」
崇「私が日本に居られるのは、10日間、後半の5日間はつくしと一緒に居たいから、帰してくれたまえ、、、
それから、つくしのSPチームはそのままつくしに付けること、年に1度は定期検診を兼ねて顔を見せに来ること、、、
つくしを幸せにすること、、、
守れるかね?」
類「はい、つくしさんを幸せにして、私も幸せになります♪
つくし、これに署名して?」
類がアタッシュケースから、婚姻届けを出してきます、、、
つくし「類、これって?」
類「うん、あの時O.K.してくれたら、つくしに書いてもらおうと用意していたんだ、、、」
その婚姻届けの保証人欄は、類の両親の署名が、、、
つくし「類~♪〃〃〃」
類「ほら、そんなに可愛い顔を見せたら、今ここで押し倒したくなっちゃうから、早く書いて♪」
つくし「類ったら~♪〃〃〃」
崇「いやあ、類君の仕事ぶりの英明さは聞いていたけど、つくしに関しての手早さは噂以上で、恐れ入ったよ♪」
類「すみません、つくしに関しては、手が抜けません、、、
生きていると奴等が知ったら、群がって来るに決まっていますので、、、
保証人の欄に、私の両親が署名してしまって、お父様には失礼な事をしてしまい、申し訳ございません、、、」
崇「いやいや、類君のご両親が、つくしを受け入れてくださっている証明でもあるし、大変嬉しく光栄だと思っているよ♪」
類「そう仰って頂きまして、ありがとうございます、、、
私の両親も、つくしさんが生きていると知ったら、狂喜乱舞してフランスに拉致しかねません、、、
以前から、娘のように可愛いがっていて、フランスに連れて行こうとした前科があるんです、、、」
崇「ハハハ、誰にもつくしを奪われないように頑張るんだよ♪、、、誰にもね!
さて、久々に和食を堪能するには、丁度京都が最適だね♪
済まないが、私は、地上階へは行けないので、こちらで食事に付き合ってくれたまえ♪」
俺は、秘書に婚姻届けを渡しながら、次々と指示を出した、、、
それから、フランスの両親に、6日後に時間を空けて待っていてくれるよう電話した、、、
急に明るい声で話す俺に、不可思議に思っているようだったけど、まさかつくしが生きていて入籍も済ませたなんて、想像もしていないだろうな♪、、、
えっ? 何故6日後かって?
5日間は、つくしを身も心も愛するのに忙しいに決まってんでしょ!♪