俺達が知らなかったこと20
ノーザン伯爵が 夜陰に乗じて無音ステルスヘリで出発した翌朝、、、
類「モシモシ、花枝? 父さんと母さんがいるでしょ?
これから妻のアンジュとお客様一人の3人で帰ると伝えて♪
あっ、仕事の代行もありがとうってね♪」
瑠璃「貴方! 類とつく、アンジュちゃんが帰って来ますわ♪
お客様を一人連れているそうですけど、、、???」
聡「つく、アンジュちゃんのお父様ではないだろうし、、
類とアンジュちゃんが帰って来るなら、お客様を何人連れて来ようと問題無いよ♪
やっと、ゆっくりアンジュちゃんと話が出来るな♪」
瑠璃「花枝、アンジュちゃんの好きなケーキは用意出来ている?」
花枝「はい、奥様、シェフが張り切って山のように用意しています♪」
聡「改装した二人の部屋を気に入ってくれますかねぇ?」
瑠璃「ふふ、子供部屋も男の子用と女の子用を用意しましたから、いっそ男女の双子ちゃんでもお願いしようかしら?」
聡「案外、あの類の様子では、もうお腹に仕込んでいるかも知れませんよ♪」
瑠璃「まあ、そうなら、高城先生に来て頂くように手配しなくては!」
花枝「奥様、先走り過ぎて、類様のご機嫌を損ねますと、、、」
瑠璃「あっ、そうね、嬉し過ぎてハシャギ過ぎてしまったわ、、、」
聡「アンジュちゃんに会わせて貰えなくなると大変だ、、、落ち着きましょう、、、
ところで、入籍の発表の手配は?」
瑠璃「田村が、間もなく来てくれますから、最終調整しましょう♪
やはり、フランスで会見する方が良いわね♪」
聡「フランスで知り合ったとする方が、無理が無いでしょう♪」
そうこうするうちに、、、
花枝「類様達のヘリが到着しました♪」
瑠璃「貴方、早く!
私、先に行ってしまいますわよ♪」
新しく出来たヘリポートから直接邸に入る類達、、、
類「この改装は、ジョン達が?」
ジョン「はい、宜しかったでしょうか?」
類「もちろん! アンジュとスタンを守る為に出来る事は、費用は気にせず、どんどんやって!」
瑠璃「類~♪ アンジュちゃん~♪ 」
瑠璃が走って来て、アンジュに抱き付く、、、
自分の母親が、大声で叫びながら走ってくる姿を、生まれて初めて目にして、あんぐりな類、、、
つくし「瑠璃お母様、ただ今戻りました、、、
ご心配ばかりお掛けして、ごめんなさい、、、
こんな私を迎え入れてくださり、ありがとうございます♪」
類「ぷぷ、早速、アンジュの『ごめんなさい、ありがとうございます』が始まった♪」
聡「アンジュちゃんが側にいると、類は嬉しそうだな~♪
アンジュちゃん、お帰り♪
皆で、待ちくたびれたよ♪」
つくし「ただいま、聡お父様、、、
こちらは、モラン子爵スタン、私にとって、病床時を支えてくれた家族同然の方です、、、」
聡「ようこそ、いらした!
アンジュちゃんの家族は、私達の家族でもあります、、、
日本滞在中は、ここ花沢邸にご滞在ください、いつでも大歓迎です、、、」
類が、つくしを抱き締めて離さない瑠璃から、つくしを奪い返して抱き上げ、、、
類「喉渇いた、お茶お願い、、、
スタンもこっち来て♪」
と、さっさとリビングへ、、、
つくし「る、類~、降ろして~〃〃〃」
類「だ~め、アンジュは俺のものなんだから、母さんに抱き締められてんじゃないの!」
つくし「ちょっと、類~、恥ずかしい♪」
類「これぐらいで、恥ずかしがって、可愛いいね♪ チュッ♪
早く慣れてね♪ チュッ♪」
つくし「・・・〃〃〃」
後ろから、笑いを堪えた一行が、和やかに続きます、、、