俺達が知らなかったこと21
リビングで、これ迄の経緯を話す類達、、、
スタンが、牧野進であると知った両親や花枝の驚き!
牧野の両親と進の別れのこと、つくしの実の父親の犠牲で、つくしと進が今ここに存在出来ていること、、、
聡と瑠璃は、つくしと進を想うそれぞれの親の心に涙して聞き入った、、、
瑠璃「アンジュちゃんもスタン君も、私達を実の親だと思って、甘えて頂戴ね♪
沖縄のご両親にご挨拶したら、1度フランスに行きましょう!
フランスで類とつくしちゃんの入籍会見を行う予定なのよ、、、」
聡「スタン君ともフランスで出会った事にすれば、無理が無いだろう、、、
類は、スタン君に秘書になって欲しいようだけど、それではスタン君の能力が、宝の持ち腐れに成りかねないようだな、、、
行く行くは、類にフランス本社、スタン君に日本支社を任せるとして、当面は、類の望み通り、類の秘書として田村の下で勉強してもらえないかな?」
進「そんな、俺、いえ、私には勿体ないお話で、なんと言えば良いのか、、、」
類「是非、QUIと、、、
アンジュも安心して子育てに専心出来るだろうし、、、」
つくし「エエッ! 私に赤ちゃん!?」
瑠璃「キャー、嬉しい♪」
聡「でかした、類!」
進「おめでとう、類さん、アンジュ♪」
類「うん、まだ、ハッキリするには時間が掛かると思うけど、、、
例え、まだだとしても、これから頑張るから、直ぐ出来ちゃうよ♪
何しろ、俺達、新婚だから邪魔しないでね♪
じゃ、そう言う事で、アンジュ、おいで♪」
と、つくしを抱き上げて、部屋を出ていきます、、、
つくしが居なくなってからの類の辛そうな様子が一変して、幸せ感一杯につくしを独占する変貌振りに、瑠璃と聡は、呆れながらも嬉しげに笑い合った、、、
進と花枝は、肩を震わせて笑いを堪えていた、、、
田村「お邪魔いたします」
聡「ああ、田村、休みなのに済まないね♪
先ず、紹介しよう、、、
こちらは、息子同然のモラン子爵スタン君、、、
日本滞在中は、ここに住んでもらうから、よろしく頼むよ♪
それから、田村の下で勉強することになったから、そちらの世話もよろしく、、、
行く行くは、スタン君に日本支社を任せるつもりなんで、そのつもりで、、、」
進「スタンです、よろしくお願いいたします、、、
牧野進と言った方が、お分かりでしょうか?」
田村「・・・!!!」
瑠璃「アンジュちゃんと同じ治療を受けたと言えば分かるわね!?」
聡「フランスでの手筈は万全かい?
それから、フランスの前に沖縄に寄るので、手配を頼む、、、
そうそう、アンジュちゃんがジェットに乗れるか、高城先生に診察を頼んでくれ、、、
最後に、我々がフランスにいる間、こちらは、田村に任せる、、、
1ヶ月後には、出発したいから、よろしく♪」
瑠璃「ね、田村、もう一度、類とアンジュちゃんの再会の一部始終を聞かせて♪」
京都の寺で類を呼びに行った時に見た、類とつくしの再会の一部始終を、もう何度目になるのか、涙ぐみながら話し出す田村、、、
田村の話を聞きながら、これまた、何度目かの泪を流す瑠璃と聡、、、
初めて聞く再会話に感涙を咽ぶ進、、、