慟哭2
一人の男が非売品の絵の前で立ち尽くす、、、
牧野、、、牧野つくしだ!》
「お客様? こちらの絵は非売品でございまして、マック・アレキサンダーの他の絵はこちらにございます、、、
この画廊にいらっしゃった方は皆様一様にあの絵に魅入られるようでございます、、、」
「あの絵のモデルは?」
「詳しくはお教えできませんが、マックの大事な女性で、もう亡くなった方だとか、、、」
「・・・そのマックさんにお会い出来ないでしょうか?」
「生憎、日本にはいらっしゃいませんの、、、
どちらにお住まいかは、契約上申し上げる事が出来ません、、、
例えこの画廊が潰れようとも、お客様のご要望には添いかねます、、、
では、ごゆっくりご観覧ください、、、」
《牧野つくし、俺達F4全員が、愛して止まない女、、、
司が、牧野の記憶だけを失ったまま、2度目の赤札を貼っってしまった、この世で唯一無二の女、、、
2度目の赤札の効果は凄まじく、F4が牧野を大事にしていたことで、要らぬ嫉妬嫉みが尋常でない憎悪を生み出し、俺達が牧野を見付けた時には、身体中を叩きのめされ、虫の息だった、、、
そんな牧野を見付けた類の鬼の形相は、思い出す度に今でもゾッとしてしまう、、、》
回想 1、、、
類「司が、何したって!?」
桜子「赤札を先輩に貼ったんです!
私では、あの憎悪の団体は手に負えません!
青池さんが、先輩の側に付いていますが、早く!
お願いです! 先輩が、先輩が、、、」
俺達が、駆け付けた時、横たわった牧野の周りで、尚も、牧野を蹴り続ける奴等、、、
類「総二郎、お前は手を出すな!
牧野を看てて!
救急車、警察を頼む! 」
と言うや、手当たり次第に奴等を殴り倒していく類、、、
あきらも、続いて殴り倒すと、、、
類「あきら! 手を出すな!
こいつらは、俺が殺る!」
あきら「今のお前は、本当にアイツラを殺してしまうぞ!
お前が、ブタ箱に入ったら、牧野はどうすんだ!」
類「こいつらは生きてる価値がねえ!
罪もない牧野を、こんなに!
こいつらは人間じゃねえ!
化け物を殴って何が悪い!」
類は、女も容赦しなかった!
「牧野の痛みを知れ!」
鬼神の如く薙ぎ倒した類の手は、血だらけで、、、
こんな形相の類を見るのは、初めてだった、、、
殴られて立てない奴等を尻目に、、、
つくしに駆け寄る類、、、
類「牧野、牧野!」
つくしから離れた俺は、は、つくしの写真を撮ったスマホを全て没収し、あきらは逆に奴等を特定する為の顔写真を、撮った、、、
救急車が来ると、類は、、、
類「こいつら全員ブタ箱に入れろ!
あきら! ブタ箱でこいつらを死んだほうがましって思う歓迎を用意して!
今回は、道明寺財閥も、この学園もお仕舞いにする!
もちろん、こいつらは、トコトン追い詰める!
もみ消しされないように、SNSやTwitterにこの犯罪を流して!
じゃ、牧野に付き添うから、、、
そうそう、司に首を洗って待っていろと伝えておいて!」
救急車に乗り込むと、、、
「花沢の病院へ行って!」
「もしもし、花沢類です、、、
牧野が、大変な事に、、、
もう、SNS等でご存じでしたか、、、
道明寺、英徳、今回関わった奴等、全て処分します、、、
これは、許可を得るための電話じゃありません!
意志をお伝えする電話です!
はい、協力は大歓迎です!
私は、牧野に付き添いますが、あきらと総二郎が既に動いております、、、
では、また、、、」
《日本経済を一新する、良い機会だ、、、
司、俺は、絶体にお前を許さない!》