俺達が知らなかったこと26
NYで、、、
ルルルルルル、、、
司「あきら、どうだった?
類は、大丈夫なのか?
会見は、カメラが入ってねえから、記事だけだと、本当のところが分かんねえからな!?」
あきら「ああ、類なら大丈夫だ!
幸せそうだぜ♪
なあ、司、ゴレンジャー遊びを覚えているか?」
《これは、緊急暗号だな、、、》
司「・・・ああ、覚えているぜ!
楽しかったな♪」
《一体何が起きているんだ?》
あきら「類がホワイトが良いって、、」
《類か! 類を守れってか!》
司「レッドじゃなかったか?」
《物理的な脅威なら、SPでも傭兵でも用意するぞ!》
あきら「いや、ホワイトだったよ、、、
それで、俺達はブルーを取り合ってな、、、」
《情報漏れを防ぐべしか!》
司「そうだったか?
俺はグリーンじゃなかったか?、、、」
《情報を集めるように動く必要があるのか?》
あきら「いや、ブルーだ、絶対ブルーだったよ!」
《俺が動いてはいけない、ってことか!》
司「そうか?
いやあ、懐かしい話を聞いたら、お前達に会いたくなったぜ!
なんとか都合つけて、酒でも飲んでバカ話してえな♪
あきらと総二郎は、日本で良く会っているようだが、俺はNYで一人で居るから、お前らの顔でも見たくなるんだよ♪
精々光栄に思いやがれ!?」
《NYでは、誰一人として心を許していないから、安心しろ!
俺がヘタに動いて、類の秘密が漏れてしまわないように、直接会って話を聞くまで、俺は動かないでいるよ!》
司「じゃ、俺は忙しいんだ、またな!」
あきら「ああ、またな!」
司《何故か、予感がする、、、
俺達の人生に光が射してくるような、、、
眩しくて、クラクラする絶対的存在の光が、、、》
司「西田! 1度日本に帰るぞ!
日本で出来る仕事以外をチャッチャと持って来い!
そうだな、たまには、一人で墓参りでもするかな!」
フランスで、、、
あきら「司に連絡したよ、、、
司の勘が働いて、ヘタに動かれては不味いから、釘を差しておいたぜ!」
総二郎「ああ、、、」
あきら「おい! しっかりしろ!
そんなんじゃ、いくら鈍感なアンジュでも、お前の気持ちに気付いちまうぞ!」
総二郎「ああ、嬉しくてつい抱き付いちまった!
でも、やっぱり類なんだな、、、
嬉しさと寂しさで、チョイ混乱してんだ、、、
何、シャワーでも浴びれば、スッキリサッパリ、冷静沈着な次期家元に戻るさ、、、
あきらこそ、何時も俺達の心配ばかりして、お前の気持ちは、決着がついてんのか?」
あきら「俺は、アンジュの声を聞いた時、衝撃で動けなかった!
アンジュが心配して顔を覗きに近付いた時に、俺も抱き付いちまったよ!
恥ずかしながら、声を出す事も、泣くことも出来なかった!
アンジュに頭を撫でられて、腕の力を抜いたら、アンジュがスルッと俺の腕から抜け出して、、、
その喪失感と生きて出会えた嬉しさとで、呆然としていたら、お前らが戻って来たんだ、、、
俺もお前と五十歩百歩ってとこだな♪」
総二郎「そうか! だが、もう二度とアンジュに触れるチャンスはねえな!」
あきら「ああ、「「類が許すはずがねえ!」」
総二郎「アハハ、こんな事でハモってどうするって!
さっ、シャワーしてくるな!」