慟哭7
類「先生! 一体牧野に何が!?
何故、倒れたんですか?」
ドクター「ご家族の方だけにお話ししたいのですが、、、」
類「牧野は、俺のフィアンセです!
家族は、今こちらに向かっています!」
ドクター「牧野さんは、以前も頭を強く打った事による脳出血で手術を受けていらっしゃいますね、、、
今回も、同じ原因での出血ですが、今回はジワジワと起こったものです、、、」
類「では、以前のように手術をすれば、、、」
ドクター「それが、今回は場所が悪く、大変難しい手術になります。無事手術出来ても後遺症が残るでしょう。」
類「そんな!
後遺症って、どんな事が起きるんですか?」
ドクター「記憶を失うリスクがあります」
類「それって、部分的な事だけ忘れてしまうとか?、、、」
ドクター「残念ながら、何の記憶を失うか、または全ての記憶を失うか、ハッキリした事は申し上げられません」
類「ですが、手術しなければ、、、」
ドクター「はい、命の保証は出来かねます、、、」
類「分かりました、、、
手術をお願いします、、、」
類は、電話を幾つか掛けて、つくしの元に急いだ、、、
類「つくし、これから手術をするけど、俺が側に居るから大丈夫だよ♪
目が覚める時には必ず俺が居るから、安心して目を開けるんだよ♪」
つくし「類、怖いの!
私、類の事を忘れちゃったらどうしよう!
他の全てを忘れても、類の事だけは忘れたくない!」
類「それって、今までで一番素敵な愛の告白だよね!?
俺、自惚れてもいいの?」
つくし「・・・〃〃〃」
類「つくし、俺はつくしを愛してる!
出会った時から変わらず、いや、ますます愛してる!
俺の気持ちを押し付けるようで、今まで言えなかったけど、つくしは俺の生涯唯一の愛する女性だよ♪
例え、つくしが俺を忘れても、俺が必ず思い出させる!
だから、これにサインして!?」
つくし「私、私も類を愛してる!」
類「やっと言ってくれたね♪
一生聞けないかもと思っていた、、、
まあ、言葉にしなくても分かっていたけど、やっぱり言ってもらえるのって、すんごく嬉しい♪」
つくし「だって、、、」
類「釣り合わないとか思ってるんでしょ!?
確かに釣り合わないかも、、、
つくしみたいに素直で可愛いくて素晴らしい女性に、俺のような捻れた性格の男なんて、、、
つくしには、世界中の素敵な男性が列を成しているけど、ごめん、俺、つくしを譲るなんて出来ない!
一生俺の側に居て?」
つくし「私も、類の側に居たい!
離れたくないの♪」
類「じゃ、早くサインして♪」
つくしのサインを確認して、にっこりな類、、、
類「ありがと、花沢つくしさん、チュッ♪
一生離さないよ、俺の奥様、チュッ♪
愛してる!つくし、チュッ♪」