俺達が知らなかったこと27
つくし「類~、ブロッコリー食べてませんね~」
類「だって、アンジュがキスしてくれないんだもん♪」
つくし「類にキスするとキスだけで済まないじゃない~〃〃〃」
類「それは、アンジュが可愛い過ぎるからでしょ♪」
つくし「・・・〃〃〃」
聡「ねえ、瑠璃、今朝もこのコーヒー、甘過ぎませんか?」
瑠璃「クスッ、おかしいですわね?
ノンシュガーですのに、、、ふふ」
進「類さん、そろそろ出社の準備を、、、」
類「え~、スタン、まだ30分早いよ~」
進「いや、その、コホン、毎朝の類さんの『行ってきます』の儀式が、30分かかるので、、、」
聡「ぷっ、アハハ、それで、いつも30分遅いんですね♪ ぷ ぷっ」
瑠璃「そんなに離れがたいのなら、いっそ会社に一緒に行けば良いのに♪
それなら、時々私と一緒にショッピングとかランチに抜け出せるし、、
ねえ、貴方、宜しいでしょ?」
聡「アンジュちゃんにお茶を淹れてもらえるなら、嬉しいね♪」
瑠璃「じゃ、決まり!
アンジュちゃん、お洋服を選んであげるわ♪」
類「母さん、アンジュは着せ替え人形じゃないんですから!」
瑠璃「類の意地悪!
いーだっ!
娘が出来て嬉しいんだから、たまにはアンジュちゃんを貸してくれたって良いじゃないの!?」
聡「あれあれ、あまり夫の私を放って置かないでくださいよ♪
私も一緒に連れていってください♪
可愛いい女性が二人だけでウロウロしては危険ですからね♪」
類「アンジュが何処に行こうと、俺は一緒だよ♪
仕事よりアンジュの方が大事だもん♪」
(こんなんで、花沢は大丈夫なのか!?)
類が、アンジュの腰に手を回しピッタリ体を寄せて、会社のロビーに入って行くと、思わず黄色い声が上がる、、、
類が冷たい一瞥で周囲を凍らせ黙らせる、、、
そんな時、アンジュが類の袖をツンツンすると、蕩けるほど優しい顔になってアンジュの話を聞こうと屈み込んで、必殺の微笑みを浮かべる類、、、
そのあま~い雰囲気にあてられて、皆、バタバタと倒れる心地、、、(あくまで、気持ちだけね)
アンジュのシルバーブロンドの髪、大きくつぶらな紫の瞳、小柄で華奢な体、、、
何より、類を見つめる愛に溢れた微笑み、、、
忽ち、SNSで、類とアンジュの写真が出回った、、、
NYで、類達のSNS情報をチェックした司、、、
司「・・・!!!」
ルルルルルル、、、
司「あきら! 俺だ!」
あきら「見たんだな!?」
《司なら、一瞬で見分けるだろうな!
》
司「信じられないが、俺の思った通りなのか!?」
あきら「ああ、だが、それ以上言うなよ!
今、俺の気分は、果てしなくブルーなんだ、、、
何かうまい話がないのか?」
《相変わらず、情報をガードする必要があるんだな、、、
仕事に託つけて、会って話す必要があるってことだな、、、》
司「今、丁度あきらに手伝ってもらいたいプロジェクトが持ち上がってるんだ!
総二郎にも悪くない話だから、1度会って話し合いたいんだ♪
丁度日本に行く予定だったから、お前らも時間を空けろ!
お互いにwinwinの企画だから、断るんじゃねえぞ!
スケジュール調整の連絡は西田にさせるから、、、
じゃあな!」
あきら「・・・了解、、、ってもう切りやがった!
はあ、いつも勝手に言いたいことだけ言って、切りやがる!
んじゃ、総二郎を呼び出すか♪」