愛は惜しみ無く奪い与える25
まるで愛撫するかのように丁寧に丁寧にブラッシングを終えると、、、
「あっ、幸枝、つくしにホットミルク持って来て♪
紅茶も冷めたから、入れ直して♪
パンはシナモントースト、デザートも、もう何種類か、、、」
他人に無関心な類が、甲斐甲斐しく人の世話をするなんて!
しかも女性という女性に対し、いつもは群がるハエを一瞬で追い払うかのように、氷の一瞥を投げつけるのが関の山なのに、、、
見たことも無い類の姿に、言うべき言葉もなく、ただただポカンと見つめるだけの二人、、、
「〃〃〃〃る、類、私、そんなに食べられない、、、〃〃〃」
サラダとスクランブルエッグ、ちぎったシナモントーストをタイミングを見計らい、次々に口に入れてくる類に、抗議しても、、、
「ダメ!たっぷり栄養摂らないと、、、
親鳥の言うことをちゃんとききなさい♪
今晩も可愛いがるのに、エネルギー補充しないと、つくしの体力がもたないでしょ♪」
〃〃〃あっ、なんて恥ずかしいことを、、、〃〃〃
「恥ずかしい?? 妻のことで恥ずかしいことなんて無いでしょ!?」
えっ!? またしても妻!? ってか、婚約者とか妻とか、 おかしいですけど、、、
「どこが おかしいの!?
つくしの初めてを堪能して、あれほど何回も中出ししちゃったし、、、
もう妊娠してるかも♪、、、
俺、結婚してちゃんと責任とるよっ♪
って言うか、つくしのこと離せないし♪
つくしが良過ぎるから、今晩も俺、頑張っちゃうし♪
つくしに似た可愛い女の子、産んでね♪
」
〃〃〃きゃ~、何を言うの、エロエロ王子、、、〃〃〃
「それに、俺、つくしを抱いたら、もうつくしにしか勃たない体になっちゃったし、、、つくしの方こそ、責任取ってね♪♪」
〃〃〃〃〃〃
「おいっ! この類は、俺達が知っているあの類か???
いつもは寝てばかりの三年寝太郎で、起きてもだんまり無愛想なこいつ、、、
今、一年分喋ってねえか?」
「いや、三年分だろう!」
「、、、だな!、、、」
類の恥ずかしい話は、聞かなかったことにしたらしく、新しくスイーツが運ばれて来ると、F2の存在も忘れたように、夢中でフォークを動かすつくし、、、
「花の俺達を前にして、食べること、食べること、、、」
「しっかし、美味しそうに食べてるなぁ」
「そんなに美味しいなら、ちょっと食べてみるか、、、」
類のおのろけエロ暴露話には大人対応?な二人、、、、
そこらへんは完全スルーでフォークに手を伸ばす、、、
「なかなか美味いな、、、幸枝さん、珈琲お代わり♪」
「あっ、俺のも♪」
一見、和気藹々なティーパーティー、、、
これで、いいのか!?