つくしちゃんと7人の仲間達35
数日後、いつものメンバーがラウンジでランチしていると、、、
滋「皆、何処に居るの~?
ζ様が来てあげましたよ~♪」
桜子「あら? 道明寺さんの運命のお相手がいらしたようですわ♪」
司「げっ! なんなんだ、あいつ、デカイ声で!」
総二郎「へえ、意外と美人じゃん!
あの男っ振り?が無けりゃ、いい線入ってるんだがなぁ、、、」
あきら「これ以上騒がれちゃ面倒だ!
お~い、こっちだ!
お目当ても居るぞ~♪」
司「バカ! てめえ!」
類「ふ~ん、司、あいつの相手が自分だって、分かってるんだ~♪」
つくし「もしかしたら、待ち合わせしてたんじゃない?」
司「バッ、、、チゲえよ!」
つくし「照れない、照れない!
ほら、お迎えに行かなくていいの?」
はあ、、、
一同、司を憐れんでため息、、、
そこへ、あくまでKYな滋が、、、
滋「見いつけた~♪
あっ、私、大河原滋!
今日から、Ωクラスに転入して来ました!
滋ちゃんって呼んでね♪」
つくし「大歓迎します♪
私、牧野つくし、よろしくお願いします♪」
類「で、つくしは俺の嫁、未来の花沢つくし、、、」
つくし「類~♪〃〃〃」
滋「じゃ、未来の花沢つくしちゃん、よろしくね♪
で、τじゃなかった、司!
ちょっと、そこ一人で占領してんじゃないわよ!」
と、さっさと司の隣に陣取る滋、、、
滋「え~と、そこの美人が三條桜子、θね♪
よろしく♪
で、ρがあきら、χが総二郎っと♪
滋ちゃんだよ~♪
よろしくね♪」
類「煩いのは、放っといて、お弁当食べよ♪」
つくし「煩いなんて、言っちゃダメでしょ!?」
類「だって、俺、つくしと二人だけが良いもん♪
ねっ! アッチで食べよ♪」
つくし「もう我儘なんだから~♪」
ρ《とか言いながら、類の言いなりなんだよな~》
つくし「あっ、でも今日は皆にもお味見用を持ってきたの♪
ここに置いていくね!?」
と、パンダの海苔巻き、バラの海苔巻き、四ツ葉のクローバーの海苔巻きを広げた、、、
桜子「わあ、可愛いい♪ 綺麗♪」
総二郎「つくしちゃん、名前通り尽くしてくれちゃって、ありがとよ♪
綺麗だな~♪
食べるの勿体ないくらいだぞ♪
じゃ、早速味見といきますか!?」
類「・・・・・」
つくし「類♪
類のは、こっちの♪」
皆の海苔巻きと比べると、ちょっとばかりイビツな海苔巻きを広げるつくし、、、
そのイビツさを見て、にっこりご機嫌になる類、、、
類「こっちが、つくしの作ってくれた海苔巻きだね♪」
つくし「分かっちゃった?
類には、どうしても私が作ったのを食べてもらいたくて!
皆のは、シェフが親切に作ってくれたの♪
私が作るのが遅くて、皆の分まで作れなかったの♪」
類「つくしの作った海苔巻きの方が、断然美味しいよ♪
だって、愛が籠められてるでしょ♪」
つくし「ありがとう♪
類なら、イビツでも、そう言ってくれると信じてた♪
ほうじ茶もどうぞ♪
今朝、シェフに教わって焙煎したから、香りがたっているはず~」
類「今朝ベッドにいないと思ったら、俺の為に早く起きて、こんなに一生懸命作ってくれたんだ!
ありがとう♪ 愛してるよ、奥様♪」
つくし「・・・〃〃〃
あっ、皆の分のほうじ茶もありますよ~♪」
桜子「ほうじ茶の良い香り~♪
じゃ、頂きますね?」
と近付いてきて、類が食べている海苔巻きに目をやると、、、
《はは~ん、こちらが、花沢つくし様のお手製海苔巻きですね♪
花沢がご機嫌な訳ですわね♪》
桜子「皆がこちらに来ないように、ほうじ茶を持っていきますね♪」
総二郎「やけに香りがたっているから、今朝、焙煎したんだろ?
ん?
はは~ん、類、やってくれるな!」
司「なんだ?
何やらかした?
!!!」
さっと類の海苔巻きをひとつ奪って食べてしまう司、、、
つくしのお手製を食べてご満悦の司に、、、
類「俺の海苔巻きは、すご~く美味しいでしょ?
俺の海苔巻きは、つくしの特別製で、俺専用のだからね♪」
司「あ! 俺の俺のって、自慢すんじゃねえよ!
確かに自慢するほど旨いから、全部寄越せ!」
つくし「道明寺! お行儀悪い!
お座り!」
司「チェッ、、、」
しびしぶ、席に戻る司、、、
滋「そんなに海苔巻きが好きなら、作ってあげるから!
滋ちゃんの特製は、うんまいぞう~♪」
桜子「滋さん、海苔巻き作ったことおありなんですか?」
滋「ナイナイ!」
桜子「もしかしたら、お料理というものの経験は?」
滋「ナイナイ!」
桜子「はあ、いきなり、あの海苔巻きでは、難度が高過ぎですよ~」
滋「ダイジョブ、ダイジョブ!
つくしに教えてもらって作るから!」
つくし「うわあ、皆で海苔巻きパーティ?
楽しそう♪
ねっ、ねえ、類も一緒にねっ♪」
類「勿論、いつでも一緒だって言ってるでしょ?♪」
総二郎「おい、面白そうだな!
俺達も作るぞ!
オリジナルな図柄を考えようぜ♪」
あきら「じゃ、我が家のキッチンエリアを開放するよ!
来週末で良いかな?」
司「俺、帰って、図柄考えるわ!」
滋「じゃ、コンテストってことで!
一番図柄が良くて、綺麗に巻けたものが優勝だよ♪
おっし! 滋ちゃんも帰って考えるぞ!」