俺達が知らなかったこと28
あきら「ここなら、盗聴不可能だぞ!」
総二郎「はあ、バラの園の温室の下に秘密の地下組織って、スゲエな!」
あきら「今は、情報洩れが怖い世の中だ、これくらいの用心は必要だぜ!?
お前のところも、シェルターを作った時に、作ってるだろ?」
総二郎「まっ、ここよりずっと小規模だがな、、、
何故知っているなんて野暮は聞かないぜ、、、
あきらのとこで、知らない情報ってあんのかよ?」
あきら「日本では、そうそう無いな!
だが、うちが知ることが出来なかったのが、牧野の情報、、、、
けど、スイスが絡んでるんじゃ、無理ねえな!
スイスが絡んでるってことは、バチカンが絡んでる、いや、寧ろ、バチカンが主導している案件と考えた方がいい!」
総二郎「ヒュー、バチカンか、、、
秘密保持に関しては世界一のところだな、、、
バチカンを選ぶとは、牧野の父親、流石だな!
牧野や進の情報が表に出たら、命の保証がないからな、、、
その点を、司には、よくよく言い聞かせないとな!」
あきら「司には、牧野の命に関わるぞの一言で、大人しくしているさ!」
総二郎「だな♪」
あきら「ただ、牧野が司に会ってくれるか、会えたとしても、俺達の時のようには、いかないだろうな、、、」
総二郎「そうだな、、、」
あきら「お前、今日は泊まってけ!
明日はフリーだろ?」
総二郎「ああ、久し振りに飲み明かすか♪」
「起きろ~!!
俺様が来たってのに、寝てんじゃねえよ!?
起きろ、起きろ、起きろ~!!」
総二郎「勘弁しろよ、さっき寝たばかりだぜ!?」
司「はあ? ったく!
《時はきん成り》だぜ、起きろ!」
総二郎「こっちこそ、はあ、だ!
一気に脱力しちまったぜ、はあ、、、」
あきら「総二郎、あきらめろ!
起きるぞ!
しかし、今日帰ってくるって聞いてないぞ!」
司「商談が早く締結したから、早く来てやったんだ!
コーヒー飲ませろよ!」
あきら《司、相当無理して仕事を片付けて来たな!?
一刻も早く事情を聞きたいってか!?》
あきら「ハイハイ、相変わらずの俺様で逆に安心したぜ♪」
部屋にコーヒーの芳醇な香りが満ち、、、
総二郎「ふ~、あきらの淹れるコーヒーは、旨いな~♪」
司「ああ、細かいとこまで神経が行き渡っているな、、、
で、目が覚めたか?
プロジェクトの話をしようぜ!」
司《早く、牧野の事情を教えろ!
そのために、しゃかりきに仕事を片付けたんだからな!》
あきら「じゃ、場所を変えますか!?、、、」