慟哭9
退院時もつくしを抱いたまま、車椅子を無視した類、、、
玄関で大勢のドクターやナース、スタッフに見送られて、恥ずかしがるつくしに、、、
類「俺の胸で顔を隠していれば良いよ♪」
と、ご機嫌でリムジンに乗り込みます、、、
花枝「まあ、お帰りなさいませ、若奥様、若旦那様♪」
つくし「、、、類、、、〃〃〃」
類「そんなに可愛いい顔で見上げると、食べちゃうぞ♪」
つくし「る、類、、、〃〃〃」
花枝「まあまあ、お元気になられて、仲睦まじくて、花枝は嬉しゅうございます♪
進様も、それはそれは心配なさっておられました、、、」
つくし「進、、、」
類「うん、家族がこちらの葡萄畑で働いているって話したけど、進には俺の仕事を手伝ってもらってるんだ、、、
進と田村が居るから、ずっとつくしに付き添っていられたんだよ♪
二人には、ボーナスを出さないとね♪」
花枝「あのお二人は、若旦那様と若奥様の為なら何だっていたしますよ♪
不肖私もですけど♪」
類「花枝、その若旦那様とか若奥様って止めて!?
これ迄通り、類とつくしで良いよ♪」
花枝「そうですか~?
若奥様って、お呼びしたかったんですけど、、、」
類「つくしが恥ずかしがるから、、、
恥ずかしがるつくしも可愛いくて良いんだけど、、、」
花枝「ハイハイ、相変わらずのつくし様を愛してるよの類様ですこと!
お部屋にお茶をお持ちしますので、つくし様を休ませて差し上げてくださいませ♪」
類「ありがとう♪」
つくし「ありがとうございます♪」
つくしを抱いたままだった類が、そのまま部屋に向かう、、、
花枝「記憶が欠けているって、どんなにか不安な事でしょうに、、
落ち着いて安心してらっしゃるご様子で、一重に類様の愛の賜物ですね♪」
類「進も間もなく帰宅するから、一緒にお茶にしようね♪
で、何から聞きたい?」
つくし「私が英徳にいたって、本当?
だって、あの有名なセレブ校よ!?
我が家の経済力で通えるところじゃないわ!?」
類「ああ、それは、つくしが優秀だから、学費他一切が免除されたんだ、、、」
つくし「でも、そもそも英徳に通わせる事を、パパやママが思い付く事が不思議!
どうして、通わせようとしたのかな?」
類「英徳も、セレブなお馬鹿ばかりでは、将来性が無いと気付いて、全国から優秀な生徒を編入させたんだ、、、
その生徒の中で一番の成績者が、つくしだったと言う訳、、、」
つくし「ふ~ん、でも私、友達が居なかったのかな?
気のせいかもだけど、楽しかったような気がしないの、、、」
類「そうだね、英徳では、浮いてる存在だったかも、、、」
つくし「やっぱり、、、」
類「つくし、落ち込まないで!
つくしだけが、真面目で誠実に勉強に励んでいたんだ、、、
周りの奴等が、そんなつくしにお門違いな嫉妬をしたんだ!
そんな奴等と友達になる必要が無いでしょ?」
つくし「あ~、だから、私、非常階段に避難していたのね!」
類「そっ、そこで俺達が出会って、恋に落ちたんだよ♪」
つくし「私が類に恋した事は、わかるけど、類が私に恋したなんて、信じられない~」
類「最初は、何故か気になる女の子だと思っていたけど、後から考えると、最初からつくしの事が好きになっていたんだ!」
つくし「類、、、〃〃〃」
類「俺達、非常階段で恋に落ちたけど、つくしはまだ思い出さないよね!?」
つくし「う、うん、、、」
類「だったら、思い出さなくて良いよ♪
つくしも俺のこと好きでしょ?
俺もつくしが好き♪
ううん、つくしを愛してる♪
同じ相手に、2度初恋出来るなんて、ラッキー♪
これって、つくしの大好きなお得だよね♪」
つくし「・・・〃〃〃」
そこへ、進が帰ってきた、、、