愛は惜しみ無く奪い与える28
「なあ、あきら、マッキーノ公爵の娘って、確か病弱でデビューどころか、世間に姿を見せていない、、、否、見せられないって噂、、、」
「ああ、病弱とは体のいい嘘で、姿を見せられないほど醜いとか、幼い頃にかかった熱病で脳に障がいがあるとか、そんな噂ばかり広まっていたが、全部カモフラージュだな、、、」
「やられたな、情報操作、、、
流石だな、世界のマッキーノ!」
「けど、それほどの箱入り娘を、身元を隠し変装させてまで、何故英徳高校に? 」
う~ん、少し調べてみるか、、、
「よっ♪ 司、しけた顔してんなぁ」
「よっ♪ 司、気に入らないからって、見合い相手の女に暴力ふるうなよ!? 」
「そこそこ綺麗でナイスバディだったそうじゃないか?
味見する気にならなかったのか?」
「ふん、ちょっと脅しただけで殴っちゃいねぇさ!
あのな!
お前らみたいにアバズレケバケバ女を、相手になんてできるかよ!
汚らわしい!
俺様の好みは、純情可憐、化粧なんかしなくても肌が綺麗で、髪の毛もケバく染めてねぇで艶々真っ黒で、笑顔が可愛いい、極上の女だ!
ついでにナイスバディなら地獄の果てまで追いかけてでも俺様の女にしてやる!」
「司! よくぞ間違えずに日本語を喋った!」
「〃〃〃うるせぇ!
襟振り合うも少々の縁だっ!
俺様の理想の女を見掛けたら、お前らのハシタナイ手を出さずに、俺様のところに連れてこいよ!」
・・・!?
ああ、襟じゃなく袖な!
少々じゃなく、他生な!
さすが百戦錬磨の二人、突っ込みどころは華麗にスルーして、、、
「おっ!?旨そうな酒があるな♪ 」
「おっ!良いねぇ♪ あきら、飲もうぜ♪」