愛は惜しみ無く奪い与える31
類達がフランスから帰国しないまま、時は過ぎ、、、
「なあ、総二朗、類は大学卒業まで帰って来ないらしいぞ」
「ああ、司も既にNYだし、俺も1年間休学して京都で修行だわ、あきらもだろ?」
「俺もイギリスに行くよ。」
「ソウナルト、、、」
「、、、だなっ!」
「あ~もしもし、司、俺!
皆で類のところに押し掛けようぜ♪
類の奴、この1年間電話もメールも無視しやがって、一度様子を見て来ようぜ♪」
「ん!? 総二朗か!
あいつ、本格的に仕事を始めてるらしいぞ! この1年の花沢の伸びは、マッキーノとの提携によるものと世間では捉えられているが、実は花沢Jr.の活躍によるものだと、ババアが言ってた!」
「ふ~ん、司の母ちゃんが、類を調べているのか、、、
そっか、類の奴、頑張ってるんだな♪」
「ふん!
大方、婚約相手を閉め出したくて、仕事に没頭してんだよ!
可哀想な奴!」
いや、あんなに可愛いい婚約者を手に入れたからこそ、三年寝太郎を返上してまで頑張ってるんだろうよ♪
「ババアが、類の爪先を炙ってでも食べろって言いやがるから、類に会いに行くと言えば道明寺のジェットを出せるぞ! 」
、、、!?、、、いやいや、、、
爪の垢を煎じて飲め、、だろう!?
しかし、爪先を炙る?
焚き火で炙った肉にかぶり付く司が、あまりにもリアルに想像できて 、、ぷぷ(←オイ)
司の母ちゃんも、まだまだ苦労すんなぁ、、
じゃあ、司の母ちゃんへのフランス土産は、類の爪の垢ってことで!?
ぷぷ、、ダメだ、可笑しくてたまらん♪、、
笑いを堪えられずに 携帯をあきらにバトンタッチ、、、