奥様は魔女18
類「目覚めよ、我が同胞、我が戦友よ♪」
ガバッと起きたのは、司、、、
あきら「うん? 転た寝しちまった?」
総二郎「ふあ~、気持ち良く寝たけど、類、お前やったな!?」
類「ふっ、悪いが、ちょっと仕掛けた♪」
つくし「貴方達って、エロが原因で魔に付け入られてしまうわよ、エロ門さん!」
総二郎「その名前、ちょっと酷くね?」
司「俺様は、エロとは関係ねえぞ!?」
総二郎「司、お前は、相手限定だが、立派にエロの世界に入って来てるぞ♪(つくしちゃん限定な!)」
あきら「まあまあ、寝起きの茶でも飲もうぜ♪」
*類様と類様のつくしに、お茶をどうぞ♪
*司、あきら、総二郎にも、ついでにどうぞ♪
*比叡の秘密の霊所の茶葉で♪
*京都の御所の秘密の蔵で焙煎し♪
*富士の秘密の氷室で氷出し♪
*とろりまったり薫り高く奥深い♪
*歴代最強の陰陽師の極上のお茶♪
司「旨い!」
あきら「すげえ!」
総二郎「 ! 」
類「総二郎には分かるよね?
西門の家元が、皇室に点てる茶葉だよ♪」
総二郎「ああ、一度だけ飲んだ事がある、、、
俺が次期家元を引き受けた時に、家元が点ててくれた、、、」
類「で、次にこっちの茶葉はどう?」
総二郎「!!!」
司「見た目もさっきのと変わらず、とろりまったり度も同じだが、奥深い薫り、特に後に残る鼻に抜ける薫りが違う!」
あきら「何か混ぜてるんじゃないか?」
総二郎「無色無臭の秘中の毒、誰も気が付けない毒、しかし、微妙だが茶葉の薫りに影響が出てしまう、、、
まっ、俺達くらいにしか違いが分からないだろうな、、、」
類「しかも、現在の検査技術では検出も出来ない、、、
肝硬変か肝癌による死亡と見なされる、、、」
あきら「 一体、それが何故この茶葉に!?」
類「今回の魔は、巧妙過ぎる程、巧妙だよ!
まだ他にも色々仕掛けてきているし、、、
俺達は、心して掛からねば、、、」
司「んなもん! 俺様に任せろ!
ちゃっちゃと片付けてやる!」
つくし「司、辛いことが起きても、私達皆があんたを支えるからね♪」
司「お、おう!〃〃〃」
つくし「じゃ、囲炉裏でパーティしよっか♪」
つくしが、可愛いい鼻をピコピコさせると、、、
庭に幾つものパーゴラが現れ、花沢のメイドもシェフも運転手も庭師もSPも全員が、パーゴラの囲炉裏で、ワイワイガヤガヤ、、、
お鍋には、豚汁、けんちん汁、芋煮、ほうとう、きりたんぽ、石狩鍋、etc.
火の回りで、皆、思い思いに串焼も堪能中、、、
つくし「さあ、私達のお鍋は、闇鍋よ♪
たんと召し上がれ♪
あっ! そうそう、式神さん達もどうぞ♪
式神さん達には、この小さく作った五平餅をどうぞ♪」
あきら「式神って、食事するんか?
類、いつも何食わせてるんだ?」
類「いや、そう言えば1度も食べさせたこと無い、、、」
総二郎「俺も聞いたこと無いぞ!
式神が何か食べるって!?」
つくし「誰も、聞いてあげないからでしょ!?
だから、これまで何時も庭のお花の蜜で生きていたのよ、、、
そうそう、ここのお花の蜜は極上の甘さね♪
味見させてもらったわ♪」
*優しいつくし、初めてくれた♪
*初めてのおにぎり、美味し♪
*初めての玉子焼き、美味し♪
*初めてのきんぴら、美味し♪
*初めてのチョコ、びっくり♪
つくし「やっぱり、日本古来の素朴な食べ物が好きみたいよ♪
ねっ! 式神さん!?」
*類様のつくし、優しい♪
*類様のつくし、心まで綺麗♪
*類様のつくし、皆で守る♪
*類様とつくしの子供も、皆で守る♪
総二郎「つくしちゃんって、スゲエな!
式神は仕えるもので、式神を世話するこなんて、今まで誰も思い付きもしなかったぜ、、、」
あきら「類が溺愛する訳だ、、、
こんなに良い女は居ないぞ、類!?」
類「ふん、今頃分かったの?」
つくし「類、鮎が焼けたから、皆も食べよ♪」
司「お、おう!」
司が鮎に食い付きます、、、
司「げっ、これはなんだ!
なんでこんな物が!?」
つくし「あ~、道明寺さんに当たった~♪
一匹だけ、お腹にキャラメルを仕込んだの♪
ちゃんとそれ完食してよ!?
闇鍋のルールなんだから、、、」
類「さっきも言っていたけど、闇鍋って?」
つくし「とんでもない物が入っているお鍋で、自分で取った物は完食するのがルール、、、
でも安心して♪
食べられない物は入っていないから、、、」
司は、キャラメル味の鮎と格闘中、、、
あきらと総二郎は、帰りたくなって思わず腰を浮かすが、、、
類「へえ、面白そ♪
じゃ、俺から取るよ♪」
嬉しそうに鍋から取り分けます、、、
皆が見守る中、油揚げの巾着を、、、
類「うん、旨い!
総二郎、次どうぞ♪」
類《うっ、涙出そう!
山葵を挟んだフワフワした物だった!
フワフワは旨いんだけど、、、》
どうやら、山葵を仕込んだはんぺんだった模様、、、
総二郎「どれどれ、、、
うっ、旨いっ!」
総二郎《か、辛れぇ~!
唐辛子がめちゃめちゃ入った団子だ!》
あきら「次は、俺の番、、、
これにしよう♪」
おっかなびっくり口に入れるあきら、、、
あきら「!!!
うっ、旨い!
旨いから、司、食べろよ♪」
あきら《うぇ、辛子豆腐だけど、和辛子の量が半端ない、、、》
司「うめえな!
このハバネロがさっきのチョコ味を消してくれる、、、
でも、この餃子もどき、ハバネロの量が多すぎないか?
あっ、辛ぇ! 辛ぇ!
水くれ、水!」
総二郎「俺も! お俺にも水!
唐辛子が半端無い!」
あきら「俺にも水くれ!
俺のは、和辛子が半端ねえ!」
3人が大騒ぎしている横で、、、
既にお水で山葵を流した類、、、
類「つくし、このつくね、美味しい♪」
つくし「その鰯団子は、私のお手製だもん♪」
類「道理で美味し過ぎると思ったよ♪
手作りありがと♪ チュッ♪」
司「おい、鰯団子とやらの丸っこいのは、大丈夫だぞ!」
総二郎「じゃ、俺もそれ食おう!」
あきら「俺、スープだけにしようかな、、、
わ、分かってるよ!
食えばいいんだろ! 食えば!」
おっとっと、司達、甘いねえ、、、
鰯団子にも、仕込まれていますよ♪
このあとも、端から見れば和気藹々、当事者達は戦々恐々ながら、鍋物を口に入れた友の百面相に笑い転げておりました、、、