愛は惜しみ無く奪い与える36
「うん! あきら持参の茶葉は、さすがに美味いね♪」
「だろ! 俺が苦労してブレンドしたんだから、不味い訳がないだろ!?
これから、定期的に贈るね、つくしちゃん♪」
「明日は俺が茶を点てるから、楽しみにしてね、つくしちゃん♪」
「美作さんのお母様のお手製のケーキも、とっても美味しいです♪
後でお礼状をお渡ししたら、お母様に届けて頂けますか?」
おぉ~、素晴らしい気配り♪
お袋、喜ぶだろうな♪
「いやぁ、つくしちゃんがあんまり美味しそうに食べるから、嬉しかったよ♪ 俺達の回りには、肥るからと食べない女ばかりだから、、、」
「私、食べても肥らない体質みたいで、、、西門さんも、明日のお点前、楽しみにしていますね♪」
つくしちゃんって、綺麗で可愛いくて色気もあって、純心で性格も良くって、文句の付けようがないなぁ♪
人を疑うことを知らないのは、ちょっと心配だけどな、、、
掌中の珠だから、マッキーノ家が、ひた隠しにして保護していたんだな、、、
「、、、お、俺も、なんでも欲しいものを贈ってやるから、、、
な、何が欲しいんだ?」
司、そのアプローチはイタイ!イタイぞ!!
類の鋭い凍える視線に気付け!!
「ウフフ、類のお友達って、皆さん親切ですね♪
道明寺さん、お気持ちだけ頂いておきますね♪
欲しいと思う暇もない程、類が次々と買ってしまうので、、、」と類と見つめ合う、、、
「〃〃〃お、おう、じゃ、適当に贈るなっ!〃〃〃」
いや、今、体よく断られたんだけど!?
見とれるばかりで、まるっきり聞いてないな!