運命の女4
「さっ、降りて♪
お祖父様も待っているよ♪」
「おお、おぉ、つくし、よく来たな♪
今は、何も言わんでよい♪
何も考えずにお休み♪
泣きたい時は、類の胸を借りなさい♪
1人で泣くんじゃないよ♪
明日は遠慮せずゆっくり寝ていなさい♪」
「あ、ありがとうございます、お爺様、、」
いつでも、暖かい日だまりのようなお祖父様、、、
類のご両親は、既にこの世の人ではないので、どんな方達か分からないけれど、このお祖父様の息子さん夫婦なら、優しい素敵な方達だったろうって思うの、、、
だって、その血を継いだ類も暖かくて優しくて素敵なんだもの♪〃〃〃
「ホットミルクだよ、飲んで♪」
「類、ありがとう、、、〃〃〃」
「今日は、つくしが寝るまで側にいるから♪」
「〃〃〃そ、そんな!?〃〃〃」
「俺がつくしの側にいたいの♪
・・・駄目?・・・」
もう、類ったら、私が拒めないって知っていて、、、〃〃〃
何故か類のお願いに弱い私、、、
「〃〃〃あ、ありがとう!?〃〃〃」
「ぷっ、なんでそこ疑問形?、、
ぷぷっ、、、」
「さっ、目を閉じてゆっくりお休み♪
俺がずっと側にいる・・・」
辛過ぎて泣けないんだね、、、
泣いてしまうと 二度と
「・・・ねえ、類・・・
さっきの話、ありがとう♪
私、甘えることに慣れていなくて、、、
でも、甘えてもいいんだって教えてくれて・・・
ありがとう♪
そして、今までごめんなさい。
素直になれなくて、類を傷付けていたのね、、、」
「私、素直に言うと、類に言われたこと、嬉しかったの、、、
狡いでしょ?
もっと狡いことに、そう感じても、不思議に後ろめたさもなかったの、、、」
「うん、それは今回もきちんと司に向かい合ったからだと思うよ、、、
つくしは、頑張ったよ、、、
本当に頑張ってた、、、
これ以上は、つくしが壊れてしまう程頑張ってたよ、、、
俺さ、つくしが嫌がろうと、今日こそ、つくしを拐ってしまおうと決心していたんだ、、、
そしたら、先に、あんたが自分で答えを出しちゃって、、、」
「ふふ、、類に、、拐われ、、たかっ、、た、、、かも、、、、、」
zzz zzz zzz....
ホットミルクに入れた睡眠薬がやっと効いてきたな、、、
こんなに華奢で今にも折れてしまいそうな身体で、今までどれだけ一人で闘って来たんだろ、、、
つくし、もう悲しい想いはさせない!
俺がお前を守る!
お前を守る資格を俺がもらうよ!
愛してるよ、つくし、、、
俺だけのつくしになって、、、
ファ~、俺も眠くなってきちゃった、、、
zzz zzz zzz....