運命の女17
楽しいお茶会に、話が弾み、、、
「でね! つくし~、滋ちゃん、あきら君に内緒で来ちゃったんだ~
少しは淋しがってくれるかな~」
「優希さんは、純一郎さんには?」
「はい、ちゃんと話してきました。
淋しいけど行っておいでって〃〃〃」
「純一郎さん、流石、優しくて大人だよね~、いいなあ~
で、そこのイチャイチャの二人は放っといて、、、
桜子、あんたはどうなってるの?」
「ふふ、私も其なりに、、、」
「コラッ、白状せい!
白状せぬ時は、この桜吹雪がぁ、、、」
「ちょっとぉ、滋さん、魔女の格好でそれは、イタイかと、、」
そこへ、何故か、タキシードにウサギの耳を着けたイケメン達が、、、
「よっ♪
俺達抜きで、随分、楽しくやってんじゃね?」
ピンと耳を立てたエロウサギが第一声を放っても、黙ってじっと滋を見詰めるばかりの耳垂れウサギあきら、、、
「あっ、あきら~、淋しかったよ~
チュッ♪」
「〃〃〃・・・〃〃〃」
ちょっと、耳が立ってきた嬉しそうなウサギあきら、、、
「おいおい、あきら、何黙ってるんだよ!
《滋が出てった!》って大騒ぎしてたんは誰だよ!
家出じゃなくて、プチバカンスじゃねえか!」
「いや、お袋が、滋が出ていったと、、〃〃〃」
「お前が、ハッキリさせねえから、夢子さんに一杯担がれたんだよ♪
出てった女を真っ青になって捜す羽目になる前に、逃げられないようにしっかり掴まえとけって♪」
「美作さぁん~、そんなに必死になったんですかぁ~♪ (ニヤニヤ)
滋さん、美作さんのお気持ちがハッキリ分かって良かったですわね♪
夢子叔母様に感謝ですわね♪」
あきらを引っ張るように座らせ、その膝にちゃっかり乗っかって、貼り付けたようにベタッとくっついている滋、、、
あきらも、そんな滋を愛しそうに抱き締めている、、、
「ダンディウサギと可愛いい魔女、素敵なカップルですわね♪」
「おい、桜子、お前にもダンディウサギを届けに来てやったぞ♪」
振り向いた桜子の目に、ダンディウサギがもう一匹♪
「〃〃〃・・・忠臣さん・・・〃〃〃」
「一條 忠臣、お前を捜して俺んところに乗り込んで来たぞ!
お前も、彼氏にちゃんと話しとけよ!
こいつが、茶会に乗り込んで来て騒いだせいで、お前達の婚約騒動で日本は持ちきりだぞ♪
お前も年貢の納め時だな♪」
「桜子さん、ごめん、俺、桜子さんが離れて行くと勘違いして、我慢出来なくて、、、」
「〃〃〃〃〃〃」
「プロポーズは二人きりになってからにしてくれよ♪
と言う訳で、あぶれた優希ちゃんは兄貴の代役の俺で我慢してくれよ♪
兄貴から、大事な優希ちゃんの面倒をちゃんとみろと、仰せ遣ってきたしぃ?」
「ねえ、司は?」
「おっ、類、やっと俺達に気が付いたか!
お前の《つくしが居れば他には何も要らない》って世界感?、相変わらずだな~
ってか、お前、のんびりしてていいのかよ!?
司の母ちゃんが、頻りに画策してんぞ!
司も、つくしちゃんが欲しいから、母ちゃんのやりたいようにさせてるし、、、」
「ふ~ん、司の母ちゃん、あんまり明ら様に仕掛けてくると、こっちの包囲網のトラップが発動するのに、、、」
「西門さん、つくし達、入籍を済ませているので、手出し無用だと思いますけど、、、」
「あん! こらっ、お前ら、水くさいぞ!
そんな目出度いこと、なんで教えないんだよ!
こりゃあ、盛大にお祝いしないとだぜ! な、あきら?」
「それだから、お祭りコンビに話せなかったんだよ♪
発表はお祖父様とも相談して、もう少し時期をみてと、、」
「閃いた!
なら、あきらと滋、忠臣さんと桜子、優希ちゃんと兄貴も 一緒に発表したらどうだ!?
凄ぇお祭り騒ぎになるぜ!
どうせなら、全員入籍会見にすると尚良いいぜ!
俺がいっさいがっさい仕切ってやるぜ!
会場はメープルにすれば、司の母ちゃんもお前らのラブラブな現実を知って、諦めがつくんじゃね?」
総二郎の暴走は留まるところを知らず、、、
「うん、いいね♪
お祖父様に相談してみるよ♪
お前らも早く入籍しちゃいなよ♪
ほら、早く♪」
しっかり、総二郎のとんでも話に乗っかる類♪
とんでも話にビックリ眼で類を見上げるスノーホワイトつくし、、、
すかさず、キスする類王子♪
嬉しそうなあきらウサギ、忠臣ウサギ、
チョー大喜びな滋魔女、、、
ちょっぴり恥ずかしげな桜子シンデレラ、、、
ちょっと引きつった優希アリス、、、
大張り切りで、早速兄純一郎に電話するピコピコお耳の総二郎ウサギ、、、
そんなこんなで、茶会は、益々賑やかに続きます、、、