運命の女20
司は、失った記憶を、苦いだけの記憶を思い出すべく、美作系列の病院で治療を受けた、、、
ありとあらゆる治療を、古代書物まで引っ張り出して、考えうる全ての治療を受け入れた、、、
そして、遂に、時が来る、、、
悲哀に満ちた残酷な時が、、、
余りに受け入れ難い記憶に、司の体は悲鳴を上げ、血ヘドを吐き、床に臥した、、、
そんな司を常に支え、励まし続けたF2、、、
やがて事実を潔く受け入れ、立ち上がる司、、、
「俺、やっぱり牧野を愛してる、諦められないんだ、、
牧野は俺の運命の女、、、
もう俺のものにならないと分かっちゃいるが、、」
「それでいいんじゃね!?
皆が、運命の女と結ばれるとは限らないぜ、、、
だがな、運命の女に出会えただけでもラッキーだぞ♪」
「ああ、牧野に出会えたこと、牧野の側に居られることが、どれ程幸せなことか、今なら良く分かる、、、
俺は、今、俺に出来ることからやっていく、、、
類に負けないように、やってやる!」
一心不乱に仕事をこなす司の栄養剤にと、滋や桜子は つくしの写メールを月1回送ってきた、、、
ある時は、ケーキを頬張るつくし、、
・・・フッ、食い意地は健在か、、、
、、、相変わらず美味そうに食ってんな♪
ある時は、大きく口を開けて笑うつくし、、、
・・・そんなに大きく口を開けてんと、虫が入ってくんぞ!?
嬉しい事があって良かったな♪
更なる時には、星空を見上げるつくし、、
・・・覚えているか?
一緒に、星空を見たよな?
あれから、土星を見たか?
たまには、思い出してくれているか?
桜舞い散る中、花びらを受け止めようと手を伸ばすつくし、、、
・・・本当に綺麗になったな♪
俺といた時よりずっと綺麗になった♪
そして、スヤスヤ眠るつくし、、
・・・可愛いいな♪
安心しきってるな、、
類と一緒だとこんなに可愛いい顔して寝るんだ!?
俺といた時は、夢の中でも戦っているのか、眉間にシワを寄せて寝てたな、、
つくし、お前、幸せなんだな♪
類にもっともっと幸せにしてもらえ♪
お前が幸せなら、俺も幸せだ♪
やっとお前達の結婚式で心から祝福できそうだ♪、、、
つくし、愛してる♪、、、
俺の運命の女、もっともっと幸せになれ!