運命の女23
時間を遡って、、、
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総二郎はじめ西門一門の音頭の下、婚約、結婚、妊娠発表が行われた、、、
ただし、つくしと俺はフランスで、、
司の母ちゃんがいる日本では、つくしに万が一のこともあるからね、、、
美作あきら&大河原滋、西門純一郎&松岡優希、一條忠臣&三條桜子は、日本のメープルで、、
二元中継ながら、それはそれはお祭り男の面目躍如!
賑々しくも粛々と、、とはいかず、あくまでも賑々しく華々しく行われた!
なにしろ、婚約どころか、いきなりの入籍会見、、、
日本中が悲喜こもごも大騒ぎ、、、
司の母ちゃんも、ホテルのいい宣伝になったと大満足、、、
司の母ちゃんに油断させる仕掛けにもなったようで、これって、つくしの言う一石何鳥ものお得?
司も着々と独立計画を進めていて、俺達も喜んでバックアップしてる♪
奴ら、結婚式もつくしと一緒にしたいと、迷惑省みず、皆フランスまでやってきた、、、
厳粛な結婚式の筈が、またもや、お祭り騒ぎになって、ホント、迷惑!?
挙げ句の果てに、俺達のベビーと自分たちのベビーを結婚させたいと、水面下で争っているんだよ、、、
司や総二郎なんて、つくしに似た女の子を産んでくれと、つくしにマジお願いしてたけど、、、
何企んでいるんだか!
さっさと年相応の誰かと結婚してよ!
あっ、司は、あきらと総二郎に説得されて、美作系列の病院で治療して全ての記憶を取り戻したんだ、、、
記憶が甦った時の辛さを想像すると、胸が痛んだ、、、
不安もあった、、、
どこまでも優しいお人好しなつくしが、司に絆されてしまうんじゃないか、、、
そんな不安を見抜いたのか、つくしが言ってくれたんだ♪
「ねえ、知ってる?
私の初恋は、類、貴方♪
道明寺と付き合っていた時も、類は私の胸の特別な場所に居たわ♪
道明寺が居なくなっても、類が居てくれたから、私は生きていられたの♪
類が居なくなったら、私は生きていけない♪
あの頃は、道明寺を本当に好きだったけど、今、私はもっともっと深い想いで類を好き♪
愛しているの♪
道明寺を好きだった頃も、類を愛してたと、今なら分かるわ♪
私の最初で最後の、ただ一人の運命の相手、、、
それが、類、貴方なの♪」
俺、思わず泣いちゃったよ、、、
カッコ悪、、、
司が静かに全てを受け入れて、俺達に会いに来た時、、、
つくしは、司を親友として受け入れた、、、
俺は、司の独立の意図を知り、秘密裏に協力を約した、、、
司は清々と、けれど、どこか寂しげに去っていった、、、
司が道明寺コーポレーションから独立すると知ると、道明寺に怨みを持つ者が警備が手薄になる司を襲うのではと、つくしが心配しだした、、、
俺は、直ぐ様、司に屈強なSPを付けたよ、、
つくしに俺だけを見てもらうためには、つくしの心配事を解決しないとね♪、、、
放っといたら、俺を差し置いて、つくしの歓心を買うために動き出す奴らが一杯いるしね!
つくしの心配を取り除き、安心して俺に身を委ねさせることも、つくしを愛する俺の使命?だからね♪