その歌声で3
類は車を降りると、田崎を制して、自らつくしの手を取り、エスコート、、、
つくしの腰にしっかりガッチリ腕を回して、嬉しそうにニコニコ顔の類、、、
そんな類の必殺の笑顔に、つくしは頬を染めてポーと見とれて、、、
ふわふわ宙に浮いてる気分~♪
、、、って、類にガッチリ腰を抱えられて、つくしちゃん、足が本当に浮いてますよ~
ガッツリ抱き寄せられたまま、いつの間にやら両親の前に類と並んで立つつくし、、、
「初めまして、私、花沢類と申します。
この度は、つくしお嬢様にお招き頂きまして、先ずはご挨拶まで」
インチキー、インチキー、私、お招きしてませーん!
なのに、類ににっこり微笑まれて、ポ~♪
「あっ、つくし、家の者が、ご挨拶代わりに花沢のワインを届けに来る頃だから、受け取ってくれる?」
可愛く首を傾げて王子様スマイルの類、、、
ひぇ~、態とだ、態とだ、、、
この王子様スマイルめ~、、、
もう、もう、何でもお申し付けあれ~!
つくしがワインを受け取りに部屋から出て行くと、早速類が真剣に話し始めます、、、
ワアッ!
って、何ケース運び込んでいるのー?
「御父様、御母様、大変ー、
ワインが何ケースも届いて来ました~」
「まあまあ、そんなにお気遣いなさらないで、、、」
「いえいえ、お気に召して頂ければ、、、
ほんのお近づきの印です、、、
お気に召したものがございましたら、ご遠慮なくおっしゃってください、、、
定期的にお届けしますので、、、」
「いやあ、嬉しいね♪
花沢のワインは、私のお気に入りでね♪
特につくしが産まれた年のこの貴腐ワインが、秀逸だね♪」
ふーん、中学生かもと思っていたけど、17才か、、、
じゃあ、頂いちゃってもO.K.だね♪(オイ)
「ええ、その年のもの(つくし)は、色といい、香りといい、素晴らしく、ましてその味は、芳醇で濃厚な、1度味わったら忘れられない味(のはず)です♪」
ふふ、つくしの白い肌の色、キメの細かさ、つくしから立ち上る甘い極上の香り、、、
ワインなんか問題にならないね♪
つくしを味わう時が待ち遠しいな♪
芳醇で濃厚で、一生味わっていたい味だろうな♪
おいおい、類君、ご両親を前に何と不埒な、、、