その歌声で11
「つくし、つくし、起きて♪」
「ううーん、、、」
「つくし、○◇●▽☆◆してください♪」
「・・・つくし、返事は?」
「う? うーん」
「うんじゃなくて、はいでしょ♪
はい以外認めないよ♪」
「う、、、は、はい、、」
「良く出来ました♪
じゃあ、手を出して♪
そう、いい子だ♪」
う~ん、か、体が、、、
あれ?
そっか、ここに運ばれて来たんだ、、、
ここって、類の部屋?
って、類は?
うっ、動けない~
類ぃ~♪
「あっ、起きた?」
シャワーを浴びて着替え終わった類、、、
(ほとんど寝てない類君、元気です!)
涙目で類に手を伸ばすつくし、、
「ふー、ちょっと無理させちゃったな♪
一人じゃ起きれないか♪」
にやけ顔で、つくしを抱き上げ、洗顔させる類、、、
鼻唄を口ずさみながら、つくしを着替えさせ、髪の毛を丁寧に丁寧にブラッシングする、、、
つくしが大きなあくびを隠すため、手を口に持ってきた時、、、
「る、類!? こ、これ!?」
「ああ、それ、花沢家代々の指輪♪
母さんが、どうしてもつくしにって♪
貰ってくれないなら、捨てるって♪」
「ええっ!?
そんな!
でも、私なんかにどうして?」
「そりゃ、つくしと俺が結婚するからでしょ♪
花沢家代々の婚約指輪だもん♪」
「ええっ! 結婚? 婚約?
いったいいつ?」
「今朝、プロポーズに返事したよね、《はい》って♪」
「えっ! あれって、そういうことだったの?」
「そっ、そういうこと!
ちゃんと返事したんだから、取り消しなしだよ♪
第一、俺にあんなことして、今更、捨てるなんて酷いよ♪」
「あ、あんなことって!?」
「俺を絞り尽くして、何回も中出しさせといて、、
あんたの名前、俺を絞り尽くすの《尽くし》なんだって、納得させられたよ♪
俺、あんたにしか勃たない体にされちゃったから、責任取ってよね♪」
「〃〃〃〃〃」
「そうそう、お祖父様は今日退院して、晴男パパを連れて、急遽海外出張に行くって♪
千恵子ママが付き添うってさ♪
だから、つくしは、しばらく花沢邸で預かるからね♪」
「うう、はい、、、」
(本当は、俺の両親と式の段取りの相談をするんだよ♪)