その歌声で19
「じゃ、つくしちゃん、類、婚約おめでとう♪」
「つくしはアルコールに弱いから、少しだけだよ♪
ほら、つくし、これをちゃんと食べて♪
つくし、あとは蜂蜜入りのレモネードにしな♪
つくし、デザートおかわりする?
つくし、クリームが付いてる♪
あー、もう可愛い過ぎ♪」
チュッ、チュッ、チュッ♪
「〃〃〃る、類~〃〃〃」
「「「・・・・・・」」」
「マジ?」
「白昼夢?」
「なんだよ!
その《吐くチュウむっ》ってのは?」
一同、「・・・・・・・」
「こりゃ、子供の仕込みも早いわ♪」
「類、入籍急げよ♪」
「うん、明日入籍してから、婚約発表するんだ!」
「え~!?
無理無理無理~
パパママお祖父様まで、海外出張中ですから、、、
勝手に出来ないですから、、、」
「あれ?
もうすぐ電話来ると思うけど、俺の両親と話をまとめてる筈だよ♪
婚姻届けは、双方の親が記入したものを明日届けてくれる手筈だよ♪
そうそう、お祖父様からつくしに
《はやく曾孫の顔を見せてくれ》だって♪
だから、俺、頑張るね♪」
「へ? これ以上無理無理無理~」
「無理じゃないでしょ?
つくし、いつも喜んでるじゃん♪
《もっと、もっと、、、》って言っちゃってさっ♪」
ボンッと爆発したかのように、真っ赤になるつくし、、、
「はあ、お前ら、司には目の毒だぞ♪」
「司、明日から レコーディングのためスタジオに籠るから、邪魔しないでよ♪」
「なんだよ、なんで俺だけ名指しすんだよ!?」
「だって、司って、本能のまま行動しちゃうから、黙ってたらつくしに会いに日参して来そうだもん!」
「・・・・〃〃〃」
ズバリ言い当てられて、黙る司、、、
やれやれと顔を見合わせるお祭りコンビ、、、