宇宙戦艦トマト2
全身を不思議な色合いのベールで覆い、静々と歩み寄るプリンセス一行、、、
《ごらぁ! シーツのお化けの行進かぁ!?》
《オイオイ、侍女も皆、ハロウィンごっこかよ!、、、》
《そんなに姿形を出し惜しみする程、高貴なご一行様ですか!》
《クスッ、、、後でお菓子あげないと、、、》
《女の滋ちゃんになら、姿を見せてくれるかも、、、ワクワク、、、》
《さあ、秘密を探りますわよ♪》
司「プリンセス・マッキーノ、我が艦にようこそ♪」
プ「素晴らしい船艦に乗せて頂き、ありがとうございます。
私の供と一同、感謝申し上げます。
私共は、訳あって、人目に姿形をお見せできません。
失礼をお許しくださいませ。」
《ハロウィンごっことは、言い得て妙ですわね、艦長♪》
《後でお菓子をくださいね、副艦長♪》
頭に直接流れ込んできた言葉に、艦長司は、流石に百戦錬磨、方眉を上げるだけで、聞き流し、、、
司「乗員全員で歓迎いたします。
今回の旅の案内役として、副艦長の類をご紹介します。
今後、ご要望ご用命は、類にお申し付けください。」
類「ご遠慮なくお言い付けください。」
《粗野な艦長は、私共に割く時間などないということですね、プリンセスつくし、、》
《かえって好都合よ♪
でも、率直な人達のお陰で長旅も退屈しないで済みそう♪》
《この副艦長、群を抜いてハンサムですわね♪ 》
《優希ったら!
でも、確かに王子様みたい〃〃〃》
《姫様!?
でも、私はどちらかと言えば、黒髪が素敵なドクター総二郎が、、》
《優希ったら!
いい加減にして、さあ、早く部屋に入りましょう!》
プ「ありがとうございます♪
早速ご案内をお願いしても良くて?」
類「では、こちらへどうぞ♪」
プ「優希、行きますよ♪」