ヴァレンタインに8
桜子「お待たせしました、滋さん、、、
実は、道明寺さんに会ってきました、、、」
滋「!!!」
桜子「先輩への手紙を預かってきましたの、、、
半分脅して書いて頂いたかもですが、、、
手紙の内容をお教えする前に、誓ってください!
先輩には、あの一夜の出来事を告白しないと!
告白されたら先輩は、きっと苦しみます!
それなのに、先輩は、滋さんと道明寺さんを許すでしょう、、、
先輩に告白して、ご自分が楽になるなんて、この桜子が許しません!
ご自分の罪は、墓場まで持っていってください!
先輩が滋さんに笑いかける度に、滋さんは恥を知り、後悔をするべきです、、、」
滋「・・・・・
分かった、、、
でも、桜子、あんた、本当にキツいね、、、」
桜子「ふっ、道明寺さんも同じ事を仰っていました、、、
私、先輩を傷付ける輩は、許しません!
いつもでしたら徹底的に痛め付けます!
ですが、今回は仲間のよしみで、滋さんにも道明寺さんにも、相当甘くしているつもりですが、、、」
滋「で、司の手紙の内容を聞いて、私は何をすれば良いの?」
桜子「何も、何もしてはいけません!
少なくとも数年は、何もしないでください、、、
宜しいですか?」
滋「分かった、、、
今の私には、何であれ、する資格もないって事ね!?」
桜子「良くお分かりですわ♪
道明寺さんの手紙は、別れの手紙です、、、
先輩が道明寺さんから自由になって、誰憚ること無く、花沢さんの元に行って頂けるように、道明寺さんから別れを告げて頂きました、、、」
滋「桜子、あんたって、、、」
桜子「滋さん、これだけは肝に命じておいてください!
私は、先輩を愛しています!
何度自分が男だったらと、、、
私は生涯をかけて先輩をお守りします!
ですから、次は無いと思ってください!」
滋「桜子、、、」
桜子「そんな驚かないでください、、、
それに、私を哀れまないでください、、、
私が男だったら、想いが通じても、いつか先輩との別れが来るかもしれません、、、
私が、女だからこそ、生涯先輩の側に居ることが出来るんです、、、」
滋「・・・・・
私にも、あんたのような強さがあれば、、、」
桜子「次にお会いする時は、先輩と花沢さんの結婚式になるでしょう♪
それまでは、先輩に接触しないでください、、、
先輩に接触しなければ、NYでも何処でもお好きなところへ行っちゃってください、、、
精々、道明寺さんと傷を舐め合っていらしたらどうですか?
道明寺さんも、滋さんだからこそ、一夜を過ごしたのでしょうから、、、」
滋「・・・・・
桜子、今回のこと、ごめんなさい、、、
そして、ありがとう、、、
桜子の厳しさは優しさと表裏一体なのね♪」
桜子「私に謝罪は必要ないです、、、
先輩に会えない事が一番の罰になっていますから、、、」
滋「桜子の意地っ張り!
あんた程優しい人は、つくし以外いないわ♪」
桜子「私、誉められると気持ち悪くなる体質なので、止めてくださいません?」
滋「ふっ、素直じゃないわね、相変わらず、、、」
桜子「迎えの車が着いたようですわよ♪」