ヴァレンタインに12
つくしが震える手を伸ばすと、表情の無かった顔から忽ち満面の笑みを浮かべ、次の瞬間にはテレポートしたかのように、あっという間につくしをその腕の中に抱き納めている類、、、
あまりの早業に見とれていると、辺り憚からず濃厚なキスの合間にプロポーズ♪
つくしのYESに、その場の皆が祝福する暇もあらばこそ!
さっさとつくしを抱き上げ退場していった類に、皆、お腹を抱えて大笑い♪
「盛りのついた息子が、お騒がせ致しまして、申し訳ありません!」
と、しきりに謝って回る類の両親に、5大財閥の人々も、、、
「おめでとうございます!
久し振りに、可愛らしいカップルの迸る情熱を拝見できました♪」
「おめでとうございます!
私達まで若返った気分になりました♪」
「おめでとうございます!
中々気骨のある息子さんで、将来が楽しみですね♪
ケビン、あの女性が、ケビンの娘になった子だね!?
流石、ケビンは目が高い!」
「どうやら婚約おめでとうございますだね!
ケビン、息子ばかりだったから娘を迎えられてさぞかし喜んでいると思ったが、、、
早くも嫁に出すことになったようだが、本当に結婚を許すのかな!?
悪いが、ちょっと調べさせてもらったが、確かに素晴らしいお嬢さんだな!
噂のジャンヌダルクと言うより、今日の装いでは黒髪の妖精と見受けたが、あんなに可愛らしい娘をそんなに早く手離せるのか?」
すると、類の両親が、大慌てで、、、
聡「息子、類は、長年の想いをやっと成就出来たのです!
どうか、類の想いに免じて、直ぐにも添い遂げさせてください!」
瑠璃「ケビンさんがお嫌で無ければ、ケビンさんのところに、しばらく二人をお預けすることも厭いません、、、
どうか、二人の結婚をお認めください、お願いいたします!」
ケビン「ハハハ、ご両親のご心配は無用です♪
今回つくしを娘に迎えたのも、つくしを守る為、つくしを幸せにする為です、、、
つくしの幸せは、類君と共にあるのですから、むしろこちらから結婚のお願いをするところでした♪」
「ご両親が真底ほっとしていらっしゃる様子、、、
ケビン、可愛いい娘が花沢家に心から受け入れられていると確認出来たね♪」
ケビン「類君とつくしをこちらでしばらくお預かり出来たらと、考えておりましたので、先程のお言葉に甘えたいと思います、、、
実は、あるプロジェクトを企画中でして、、、」
「忙しい我々を極秘にこの場に呼んだのは、そのプロジェクトに関係があるね!?
それから、先程から手持ち無沙汰にしているあの青年達を紹介してくれないか?」
ケビン「類君、つくしと共に、プロジェクトに参加してもらう美作あきら君と西門総二郎君だ、、、
間も無く、つくしの後輩で、つくしの崇拝者の三條桜子も合流する、、、
日本の未来を担う若人達と、今夜はわが娘つくしと類君の幸せ祝って乾杯してくれ♪」