4姉妹絵巻5
類「もしもし、母さん?
そこに父さんも居る?
スピーカーにしてください、、、
改めて、父さん、母さん、
俺、結婚します♪
1週間後に家のチャペルを使えるようにしてください♪
あっ、相手はつくし、高遠つくしです♪
あ~、ちょっと煩いんだけど、、、
そう、あの高遠4姉妹の一人だよ♪
えっ、つくしと話したいって?
無理!
今、意識飛ばしちゃってるから、、
高遠には、2、3日中に挨拶に行くから、、、
え~!? 来なくて良いよ、、、
じゃね♪」
さっさと電話を切り上げて、まだ朦朧としているつくしに、襲いかかる類、、、
類「あんたの啼く声が良すぎて、堪んない♪
もっと啼いて、つくし♪」
フランスの花沢邸、、、
瑠璃「もう、類ったら!
勝手に電話を切っちゃうなんて!
しかも、類が結婚!?
近付く女性に〈ウザい〉としか言わない類が!?
会う事も難しい高遠4姉妹と!?
いつからのお付き合いなのかしら?」
聡「以前、高遠4姉妹の情報を得て、パーティに参加しましたが、4姉妹には会えなかったですよ!?
その時以来でしょうから、今日初めて会った筈です、、、
類の奴、一目惚れですね♪
しかも、今日の今日で、数多のライバルをものともせずに、つくしちゃんをものにしちゃうとは、中々の遣り手ですね~♪
流石、我が子、花沢の跡取り、決断と実行の男ですね~♪
おや? 何を涙ぐんで?」
瑠璃「だって、貴方、あの類が結婚してくれるなんて!
なにものにも無関心、無感動で、一生一人で生きていくのかと、、、
つくしちゃんは、救世主ですわ♪
つくしちゃんの気が変わらないうちに、入籍を済ませないと!
それだけじゃダメね!
類に早く赤ちゃんを作ってもらわないと!」
聡「こうしちゃいられませんよ♪
準備をしなくては!
私達も、類がなんと言おうとも、高遠家にご挨拶に行かねば♪」
高遠邸、、、
優希「お父様、私、、、」
貴士「優希や、お前が、現代の光源氏、西門総二郎君を好いていることは分かっているよ、、、
皆に隠しているが、総二郎君の記事をスクラップしているだろ?
優希も一途だから、、、
厄介な男を好きになったな、、、
総二郎の相手には、一時桜子も候補にあがっていたんだが、、、
桜子とでは、総二郎君がブチギレしてしまうからな、、、
優希、つくし以外であの総二郎君を御す事が出来るのは、お前くらいだろうよ♪
優希の柔が、総二郎君の剛を包み込めば、、、
諦めずに頑張りなさい、、、」
滋「聞いちゃった~♪
優希は密かに総二郎君を慕っていたと、、、
メモメモ、、、」
貴士「滋や、立ち聞きはお行儀が悪いぞ、、、」
滋「はい、ごめんなさい、次からは座って聞きます♪」
貴士「・・・滋、お前のその天真爛漫さは、長所でもあり、短所にもなり得る、、、
気の弱い相手にとっては、脅威になる事もあるから、気を付けなさい、、、
まあ、司君には、お前くらいのパワーの持ち主が丁度良いだろう、、、
桜子は、エステかな?
近々、あきら君に会うだろうから、磨きに磨いているんだろうね♪」
滋「・・・そ、そうかっ!
つくしと花沢類君が結ばれれば、自ずと私達との顔合わせがやってくる、、、
優希、のんびりしては居られないわ!
エステで、磨きまくるわよ♪」
貴士「滋も司君を気に入ったようですが、、、
しばらくは、辛い想いをしそうですね、、、
司君は、つくしに会ってしまえば、つくしの虜になる筈ですから、、、」