優希「え～っと、、、

二人が出会ったのは、花沢さんがバイオリンを奏でていた時でした、、、

王子様って本当に居たんだとつくしの一目惚れだったそうです♪

けれど、王子様には既に想うお姫様がいて、つくしは王子様の幸せを願い、王子様の背中を押してお姫様の元に送り出しました、、、

失恋に泣くつくしを慰めたのは、つくしに赤札を貼り学校中の苛めに合わせた張本人の猛獣王子でした、、、

つくしは猛獣王子に、その根性を叩き直してあげると逆に赤札を貼り、猛獣王子どころかF4全員をまともな人間に変えていたのでした、、、

その猛獣王子が、つくしを追い掛け回して、つくしの笑顔を取り戻しました、、、

つくしと猛獣王子はカップルとして付き合い始めますが、庶民のつくしは道明寺家に釣り合わぬと、猛獣王子の母親の壮絶な反対に合いました、、、

何を隠そう、私、松岡優希の家族や青池和也さんの家族にまで被害が及び、つくしは何度もお付き合いを諦めようとしました、、、

さながら山あり谷ありのジェットコースターのようなお付き合いをでした、、、

そんな中、猛獣王子が、つくしとの未来の為にNYで仕事を始める事になり、二人は離れ離れになりましたが、これも道明寺司さんの母親の陰謀でした、、、

学校では相変わらずつくしに対しての嫉妬、苛めが横行し、猛獣王子と連絡も取れず、落ち込むつくしに寄り添ったのは、花沢類さんでした、、、

花沢さんは、想うお姫様を追い掛けましたが、本当に愛しているのはつくしだけだと気付き帰国しました、、、

が、帰国すると既につくしと猛獣王子が付き合っており、花沢さんは二人の為につくしを支える愛を貫きました、、、

何ヵ月も連絡も取れない遠距離恋愛で、ごく稀に電話があっても話したいことは話せず、すぐ切られてしまう状態に、つくしは、これが本当にお付き合いしている状態なのか、苦しみ悲しみました、、、

側で花沢さんが支えてくれていたからこそ、猛獣王子との付き合いと言う名前ばかりの関係を続ける事が出来ていました、、、

そして、つくしと花沢さんとの間には誰も立ち入る事の出来ない空気感があり、信頼があり、誰もが認める確かな愛が育っておりました、、、

ただ、当事者である二人は、互いの想いに気付かず、道明寺司さんを裏切る事は出来ないと自分の想いに蓋をしておりました、、、

つくしが猛獣王子との関係に疑問を持つ中、つくしが猛獣王子により突然NYに連れ去られました、、、

つくしは、NYで改めて道明寺司さんと向き合い、自分の気持ちと真摯に問いた質し答えを出しましたが、猛獣王子の気持ちを考えると正直になることが出来ず、一人で全てを呑み込んで生きていく決心でした、、、

花沢さんも、つくしが居なくなり食事も喉を通らなくなり、気持ちを誤魔化す為に勉強や仕事にのめり込み、とうとう体を壊してしまいました、、、

そんな二人の様子に心を痛めた猛獣王子が、つくしの幸せのために遂に動いたのです、、、

花沢さんが、重病で明日をも知れぬ命だとつくしに嘘をついたのです！

つくしはその時に、やっと真実を口に出すことが出来たのです！

この世で一番側に居て欲しい大切な人は花沢さんで、花沢さんの側に行きたいと、猛獣王子に告げました、、、

それからの猛獣王子は、電光石火の如く手配を済ませ、そして、

つくしが気兼ね無く花沢さんの胸に飛び込めるように、猛獣王子から別れを告げました、、、

そして、今に到り、皆で二人の到着を待ち構えているところです、、、」

桜子「素敵なお話をありがとうございます♪

其にしても、道明寺司さんの男気には感動いたしました♪

そして、猛獣王子を改心させ、これ程いい男に変身させたつくし先輩の魅力に脱帽し、自分の幸せより人の幸せを優先させるお人柄に感服いたします♪

つくしと道明寺司さんの幸せのために、自分の想いに蓋をして心を配り続けて、体を壊してしまう程辛い思いをなさった花沢類さんの愛の深さに祈らずにはいられません♪

どうか花沢類さんに幸せが訪れますように♪

花沢類さんとつくし先輩が幸せになりますように♪

道明寺司さんにも、幸せが訪れますように♪」

和也「滋さん、滋さん、間もなく到着します！

スタンバイ！」