俺の女神3
司「今、アラビア国の王子が、日本に嫁探しに来ているらしい、、、」
あきら「あ! 嫁探しって、三つ指ついて送り迎えする日本娘狙いか?」
総二郎「西門に習いに来ている女狐だったら、いくらでも紹介してやるぞ!?」
司「それが、正真正銘の頭脳明晰、眉目秀麗な大和撫子を求めているんだと!」
類「あきらんとこの双子が良いんじゃない?」
司「いや、双子を馬鹿にする訳じゃないけど、もっと切れ味の良い娘を探しているんだ!?」
類「俺には関係無いね!
眠い、じゃね♪」
総二郎「類の無関心、3年寝たろう、本領発揮だな!?」
花沢のリモに乗り込んだ類、、、
類「用意できた?
じゃ、行って!」
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「これはこれは、花沢様、急なお越しでいかがなさいました?」
類「なかなか良いワインが出来上がりましたので、是非アッサーム王家のアルマン王子に試飲して頂きたく、まかりこしました、、、」
「お忍びの来日でしたのに、流石ですね、花沢様♪
今、お伝えして参りますので、お待ちくださいませ♪」
・・・・・
アルマン「花沢の御曹司が?
ワインを?」
シャルル「花沢のワインだって!?
大歓迎だよ♪」
ジョン「花沢の御曹司も、なかなかの切れ者らしいじゃないか?」
カイ「ここで一緒にワインを楽しもう♪」
アルマン「じゃ、案内して♪」
類「アルマン王子、こんにちは、突然の訪問に快くお時間頂きましてありがとうございます、、、」
アルマン「やあ、類、1年振りだね♪
こちらは、シャルル、ジョン、カイ、、、
三條桜子さんに、牧野つくしさん、、、
皆、花沢類君だよ♪」
一通り挨拶が済むと、、、
類「ねえ、つくし、キャラ弁見せて?」
つくし《いきなり、つくし呼ばわり?
桜子が苛められていたのに、知らんぷりしていたくせに!?
ちょっと、私好みのイケメンだからって、、、
第一、キャラ弁のこと、どうして知っているの?
でも残念でした!
もう、アルマン達が完食してしまいました!》
類「もう食べちゃったの?
残念!
見るだけでも見たかったな!
今度は俺にキャラ弁作って!?
約束だよ!?」
つくし《そ、そんな!?、、、約束!?
何故、貴方に私が!?》
類「貴方じゃないでしょ!?
花沢類!
つくしは、類って呼んでね♪
で、いつキャラ弁作ってくれるの?」
と、破壊力のあるニッコリ笑顔で、つくしの顔をのぞきこむと、、、
つくし「うわあ、ち、近い!
顔、近い~!
わ、分かったから、つ、作るから、ちょっと離れてよ~」
類「じゃ、約束ね、明日待ってるから♪」
類《つくし好みらしい、この顔、精々有効活用させてもらうよ♪
何しろ、アルマン達に相等出遅れているからね!》
つくし「うん? でも何処で? 何時に?」
類「つくし、携帯貸して!」
つくし「えっ? 貴方のは?
充電切れたの?」
類「貴方じゃないでしょ!?
類! 類だよ! 類!
今、練習して! 類!」
つくしが、???ながらも
つくし「る、る、類?」
類「何で疑問形なの!?
もう一度、類!」
目を白黒させながら、、、
つくし「類!」
類「そ、良くできました♪」
と、頬にチュッ♪
つくし「えええぇぇっ~!!!」
類「つくし、煩い!
早く、携帯!」
つくし「アッ、ごめんなさい、はい、、、」
類の勢いに呑まれて、素直に携帯を渡すつくし、、、
つくしの携帯から自分の電話番号とメルアドに送信した後、さっさとつくしの携帯に登録まで済ませた類、、、
アルマン、シャルル、ジョン、カイ、桜子は、ただただ呆然と見とれるばかり、、、
類「つくし、皆で乾杯するよ♪
はい、俺の隣に立って!」
つくしが少し離れて隣に立つと、、、
類「何で、そんなに離れてんの!?
恥ずかしいからって、恋人の側を離れちゃダメでしょ♪
恥ずかしがりやのとこも、可愛いいけどね♪」
と、つくしの腰に腕を回してピッタリ引き寄せて、チュッ、チュッ、チュー♪と、ディープキス!!!
ぐったりしたつくしを満足げに見下ろした類、、、
類「アルマン王子、乾杯はまだでしょうか?」
アルマン「アッ、ああ、、、
え~、じゃ、予想外の再会と新たな出会いに、加えて美味しいワインに乾杯♪」
流石に堂々と乾杯の辞を述べるアルマン王子、、、
類「加えて、俺の恋人、可愛いいつくしに乾杯♪」
シャルル達が、思わずワインを吹き出してしまいますが、アルマン王子に目礼して座った類は、ちゃっかりつくしを膝に抱いてご満悦、、、
つくしを見下ろす愛情たっぷりの類の表情に、皆、見とれていると、、、
類「ちょっとシャルル達、行儀悪いよ!
アルマン王子の前で吹き出しちゃって、、、
それに、それ、貴重なワインなんだけど!?」
と睨まれ、何故だか小さくなって謝るシャルル達、、、
桜子《なんだか面白くなってきましたわ♪
つくし先輩に向ける蕩ける顔と皆に向ける冷たい顔、、、
まさか、花沢さんが、つくし先輩争奪戦に参戦して来るとは!?
それにつけても、策士の花沢さん、、、
皆がワインを口に含んだ時を狙って爆弾宣言するとは!
貴重なワインを吹き出してしまった弱味につけこんで、優位に立ちましたわね!?
しかも、つくし先輩を当然のように抱き抱えて、文句を言わせないとは!
つくし先輩が、いつ、この膝抱っこの情況に気が付いて、騒ぎだすのか、、、》
類に仕掛けられた初めてのディープキスにぼうっとしていたつくしちゃん、、、
類の膝に抱っこの状態に気が付いて、頬を染めて降りようとモゾモゾします、、、
類「しっ! お願いだから動かないで♪
今、つくしが降りたら、ヤバイんだ♪」
と、つくしだけに囁きます、、、
つくしは、思わず動きを止め、、、
つくし《ヤバイ? アッ!》
つくしは、お尻に当たる類の硬くなったものに気が付きます、、、
類「だから、ねっ!
俺のここが落ち着くまで、動かないで♪」
益々真っ赤になって、大人しく類に抱かれたままになるつくし、、、
回りの男達には、類がつくしの耳許で愛を囁いて、つくしが受け入れたかのように見えました、、、
男達は皆、心の中でため息をつき、つくしが類を選んだからには、つくしの気持ちを尊重しようと、諦めモードでワインを煽ります、、、