慟哭30
日本の庭園が遂に完成した、、、
モハメド「素晴らしい!
こんなに素晴らしいものになるとは!
日本の技術ばかりか、世界の技術の粋を集めて、仕上げた砂漠のオアシス、いや、天上の楽園♪
ここで練り上げられた技術で、世界中を緑地化する事が可能になるよ!」
つくし「皆さんの力が合わさると、これ程実現不可能に思える事も可能になるんですね♪」
あきら「次は、フランスの庭園を完成させないとね♪」
モハメド「ハハハ、やる気満々だね♪
今や、砂漠の庭に世界中の重鎮が注目していて、早く庭を見せろ、すぐ招待しろと脅かされる程です、、、」
類「では、御茶会を開く名目で、日本のエリアだけ内々にお披露目しては如何でしょうか?
出来るよね、総二郎?」
総二郎「御茶会なら任せとけ♪」
類「家族や極親しい友人を招待しても宜しいでしょうか?」
モハメド「御茶会を数日続けて開催すれば、問題ないよ♪」
実は、類は、そろそろつくしとのことを、司に知らせようと考えていた、、、
・・・・・
モハメドから、司に招待状が届いたのは間もなくの事、、、
プルルプルル、、、
司「おい、総二郎、どうなっているんだ?
お前が、アラビア国で御茶会を開くとは?
一体、あのモハメド氏といつ知り合ったんだ?
しかも、御茶会を開く程、懇意にしてもらっているとは!?」
総二郎「まあ、話すと長くなるし、百聞は一見に如かずだ!
兎に角、椿姉ちゃんと一緒に来い♪
びっくりする事が待ち受けているぞ♪」
・・・・・
椿「司、あのモハメド氏が迎えのジェットを出してくださるなんて、一体いつ懇意になったの!?」
司「俺も、同じ質問を、総二郎にした、、、」
椿「そうか、総二郎からの招待なのね、、、
じゃ、モハメド氏に会えるこんなチャンス、二度と無いでしょうから、しっかり掴むのよ♪」
司「ああ、今後の『砂漠の庭』に是非参加したいからな!
ただの緑地化ではない、文化と科学技術の粋を集めたプロジェクトだ、、、
そこに人が集まれば、ホテルが必要になるしな!」
あきら「よっ! 司、来たな♪
あっ、椿姉ちゃん、お久し振りです♪
今日は俺が案内役だよ♪」
椿「うわあ、素敵♪
竹林の中の小路♪
空気までもが、清々しいわね♪」
あきら「夜には、竹灯籠に灯りが灯り、幽玄な世界になるよ♪
七夕の飾りも凄いのを準備しているから、七夕の頃に是非来てくれよ♪
ここでは、七夕に雨の心配をしなくて済むから助かるよ♪」
司「砂嵐の対応はどうなっているんだ?」
あきら「びっくりするなよ!
エリア毎に、カプセルがカバーするんだが、その素材は、新開発されたもので、宇宙開発、海洋開発の強力な助っ人になる、、、」
椿「地球の土地だけではなく、深海や宇宙にも延びていくプロジェクトとは!」
あきら「様々な幸運に恵まれて、成立したんだ、、、
何しろ、俺達には、幸運の女神がついているから、、、
皆、女神、いや、今日は、かぐや姫だな、、、
かぐや姫に、メロメロさ♪」
竹林の小路が終わり、視界が広がり、白砂の広場の奥に八角堂の入口が、、、
と、そこへ、、、
童の姿の子供達が、、、
一番年長と思われる着物姿の可愛らしい女の子が振り向いて、、、
「あきらおじ様~♪」
椿「!!!」