花嫁は誰?4
あきら「おい、類、そろそろ着くぞ!
起きてこっちへ来いよ♪」
類「う~ん、まだ眠いよ~♪」
類《計画を練るので忙しくて、さっき寝たばかりなんだけど、、、》
司「寝太郎は充分寝たろ!?
俺達のカバーストーリーは、完璧なんだろな!?」
総二郎「類のやる事で完璧じゃない事ってある訳ねえぜ♪」
類「うん、少々手直ししたから、確認して♪」
司「どれどれ、俺様は、、、
道明寺財閥の息子だったな、、、
気が短くて、何かにつけて暴れる問題児、、、
オイッ! 問題児って、どういう事だよ!」
類「司、煩い!
短気ですぐ怒鳴るのを止める自信がないなら、黙って!」
司「日本語が上手く話せないって、馬鹿にしてんのか?」
類「司は、幼いときに誘拐された道明寺の御曹子の柄左であると言うストーリーだよ、、、
道明寺家では誘拐そのものを隠す為に、柄左は海外の寄宿舎付きのスクールに行っていることにしている、、、
その誘拐された御曹子が今回見付かるんだ!
その見付かった御曹子は、実は司なんだけどね、、、
実子だと言う証拠は全て整えたよ、、、
本物の柄左は、残念ながら中東の砂漠で誘拐犯と共に行方知らずになったままだよ、、、
柄左は海外で暮らしていた為、日本語が上手く話せないんだ、、、
司の日本語は時々乱れるからね!?
で、その日本語を改善する為、治安の良い日本で暮らす事になったんだ、、、」
総二郎「俺は、茶道の西門惣二郎か、、、」
類「うん、総二郎は器用で、お茶を点てるのも、すぐマスターしたしね♪
総二郎は、愛人の子供だが、西門の長男が事故死してしまったので、次期家元候補として西門の家に呼ばれているんだ、、、
実際の惣二郎は、女癖が悪く1度に13人の女と付き合った猛者で、茶道に興味は無い、、、
おまけに妊娠した母親を見捨てた西門を憎んでいて、母親が亡くなっっているのに西門に利用されるのはまっぴらゴメンと、さっさと行方をくらました、、、
俺の調べでは、船で海外に脱出途中、女がらみのトラブルで海の藻屑になっている、、、
西門では、そうとは知らずに必死に捜している、、、
そんな惣二郎に成りすますんだ♪」
あきら「俺のストーリーの変更は?」
類「美作彬は、マダムキラーで
不倫を純愛と言い切ってる愚か者、、、
愚か者に相応しく、不倫がばれて、相手の旦那に雇われた刺客達に襲われたよ、、、
結果、全身骨折、顔を滅多刺しで、整形手術を何度もしなければならない状態さ、、、
美作家には裏稼業もあり、跡継ぎが襲われたとなると、裏稼業が分裂闘争しかねない、、、
美作家では、やむを得ず本物を捨て、彬の影武者を跡継ぎにしたが、そいつも対抗勢力に狙われてしまった、、、
そこへ、あきらが、回復し整形も終えた彬として登場って訳、、、
本物は、隔離したけど、内臓損傷があって、そう長くないよ、、、」
司「類のカバーストーリーはどうなってる?」
類「俺?
俺は、花沢物産の御曹子、花沢瑠偉、、、
両親の教育方針のせいで精神的に病んでしまい、もう何年も誰とも会わずに引きこもっている、、、
両親も、匙を投げて、フランスに行ったまま帰国していない、、、
本人は極めつけの偏食で病気がちだが、医者も薬も受け付けず、間もなくこの世を去りそうだよ、、、」