花嫁は誰?8
翌朝、、、
滋「つくし~♪」
つくし「ぎゃっ!」
優希「姉様、つくしを離して!?」
滋「あっ、ごめんごめん、、、
うん? つくし、なんか変わった!?」
優希「そう、雰囲気が違うわ!」
つくし「・・・〃〃〃」
桜子「先輩、男ができましたね♪」
つくし「えっ!? どうして!?」
チョンチョンと頚を指差し、にやっと笑う桜子、、、
桜子「今日は、ポニーテールは止めておいた方が宜しいですわよ♪
目の下のクマも直して差し上げますから、こちらにどうぞ♪」
滋「キャー! とうとうつくしも!」
優希「しっ! 姉様、小さい声で!」
滋「もう、つくしったら!
学校が違ったから、教えてくれなかったの?
相手の男って、どんな奴?
可愛いいつくしの相手は、あらゆる点で良い男じゃないとね!?
滋ちゃん達が採点してあげるから、今日早速会わせなさい~~♪」
桜子「はい、髪も下ろして出来上がり♪
ついでに軽くアイメイクとリップもしました♪」
優希「うわあ! つくしって、いつもこれくらいのメイクをしていれば良いのに♪
ゾクッとくるわ~♪」
桜子「ほんと! 肌も手入れしてない洗い放しなのに、、、
吸い付くようなキメの細かい肌、、、
先輩は男殺しですわ♪」
つくし「ちょっと~、物騒な事言わないでよ~」
桜子「で、先輩のお相手が、このチョーカーを?」
滋「凄いね! このレッドダイア、、、
もっとブラウスのボタンを外して、ちゃんと見えるようにしなくちゃ、勿体ないよ♪」
つくし「えっ!? これダイヤなの?」
優希「つくしったら、ダイヤはダイヤでも、希少中の希少なレッドダイヤよ!
お値段の鑑定は、姉様と桜子にお任せします~」
桜子「お値段は知らない方が宜しいかと、、、
それに、このチョーカー、簡単に外せない仕様のような、、、」
つくしがコクコクと頷きます、、、
滋「凄い大物らしいわね、つくしの相手、、、
一体何処の誰なの?
いつ何処で知り合ったの?」
つくし「それが、、、」
と、校門辺りで、女子生徒達の黄色い声が、、、
「うわあ! モデル? 俳優?」
「きゃ~、王子様みたい♪」
「あっ! 此方に来るわ♪」
無愛想な王子様は、つくしを見つけてにっこりロックオン!
類の笑顔に大騒ぎな有象無象を無視して、つくしの元へ、、、
類「つくし、ダメでしょ♪
俺が迎えに行くまで待っていなくちゃ♪
これからは毎日俺が送り迎えするって言ったよね!?」
つくし《なんでなんで、此処に来たの?
送り迎えって、聞いてないしぃ、、、》
類「聞いてないって、ちゃんとベッドの中で言ったでしょ?
つくしがもっともっとって言うから、繰返し言ったよ!?、、、
あっ! もっとって、もっと可愛がって欲しかったんだね♪
じゃあ、これから頑張るから、おいで♪」
真っ赤になって口をパクパクさせているつくしを、抱き抱えると、さっさと車へ、、、
つくし「待って待って! 授業が!」
類「煩いよ、つくし!
全部教えてあげるから大丈夫♪」
皆が呆然と見送っていると、クルリと振り返った類が、、、
類「俺のつくしを、俺のいないところで可愛くしないでくれる!?
何もしなくても可愛いいのに、これじゃ男がメロメロになっちゃうでしょ!?
俺のフィアンセのつくしが、他の男に襲われたらどうしてくれんのさっ!?
これからは、SPを付けるよ、つくし、良いね!」
白馬ならぬ白いリモに、つくしを横抱きにしたまま乗り込むと、あっという間にフェードアウト、、、
滋「今、フィアンセって言ってた?」
優希「でもリングはしていなかったけど、、、」
桜子「ナンバープレートから、花沢家のリモですわね♪
花沢家は、確か瑠偉と言う一人息子が居ましたね、、、」
滋「でも、何年も表に出て来ていない、、、
単なる引き隠りとか、精神に問題があって入院中とか、、、」
優希「または留学中とか、誘拐されて行方不明とか、天才ゆえに政府機関に拘束されているとか、、、」
桜子「ふ~、何はともあれ、自称フィアンセの花沢瑠偉が先輩を連れ去った事だけは確かですわね、、、」
滋「つくしったら、あんなに色っぽくなっちゃって!」
桜子「女の私でさえ、先輩を襲いたくなりましたわ♪
SPは必須ですわね、チョーカーのこともありますし、、、」
優希「つくし、帰してもらえるかしら?」
桜子「あの様子では、当分無理ですわね♪」
滋「つまんない~!
つくしと一緒に居たくて転入してきたのに~~」
桜子「先輩が落ち着くまで、私達も目ぼしい男を探しましょうよ♪」
滋「そだね♪
デートもつくしと一緒に出来るようにしておこうっと♪」