花嫁は誰?9
類が瑠偉に入れ替わった直後の事、、、
瑠偉母「もしもし、花枝?
一体どういう事?
息子が、瑠偉が、引き隠りを止めたって本当なの?
本当に瑠偉が、元気になったの?
瑠偉が、本当にしゃべってくれたの?」
花枝「ええ、ええ、奥様、瑠偉様の声を何年か振りに、いえ、十数年振りに聞かせて頂きました♪
もう、もう、花枝はこれ以上嬉しい事はございません!
グスッ、宜しゅうございましたぁ、奥様ぁ~」
瑠偉母「で、体は? 瑠偉の体は大丈夫なの?」
花枝「ええ、ええ、奥様、ドクターの太鼓判付きでございます♪
お食事も、徐々に摂られて、シェフも大喜びで、、、
旦那様、奥様は、いつご帰国なさいますか?」
瑠偉父「花枝、私だ、、、
長い間、瑠偉の事、本当にありがとう、、、
感謝しても感謝しきれないよ、、、
で、帰国の件だが、私達が、今瑠偉に接触すると症状が振り返す恐れがある、、、
なので、今しばらくは、こちらで静観しなくてはならないんだ、、、
瑠偉に会って、瑠偉の顔をみたい、瑠偉の声が聞きたい、、、
けど、ここが我慢のしどころだと思って、此方で待機しているよ、、、
だから、逐一報告をお願いするよ、、、
いつでも帰国出来る態勢で待っているからね、、、」
瑠偉母「それから、瑠偉の望む事は、出来る限り叶えてあげて欲しいの、、、
いちいち事前に許可を得なくて良いので、花枝の判断で対応して頂戴♪
全て事後報告で良いので、小まめに聞かせてね、、、
楽しみに待っているから♪」
花枝「信用してくださり、ありがとうございます♪
それでは、SPを増やして、瑠偉様の映像もお見せできるようにいたします、、、
運転手やSPからも連絡させますね♪」
瑠偉父母「ありがとう、ありがとうね♪」
プルルプルル、、、
花枝「奥様ぁ、瑠偉様が、ダンス教室をお買い上げになりました!」
瑠偉母「まあ、それでは口座に補充しなくてはね♪」
花枝「いえいえ、奥様ぁ、それが、瑠偉様が、ご自分の資金で購入なさったんです~!」
瑠偉母「えっ! どういう事?」
花枝「瑠偉様、株を動かして莫大な利益を得てらして、、、
おまけに、宝石もお買い上げになりました!
それも、レッドダイヤです!
凄過ぎてどうしたら良いのでしょうか、奥様ぁ!」
瑠偉母「ほほほ、花枝、落ち着いて!?
瑠偉にそんな才能があったのね♪
花沢の血は争えないわね♪
宝石を買ったという事は、女性が居るわね♪
密かにその女性を調べて頂戴♪
呉々も瑠偉の邪魔にならないようにね♪」
花枝「奥様ぁ、お相手が一般の方の場合、旦那様はどうなさるでしょうか?」
瑠偉母「心配しないで、旦那様も私も、瑠偉の幸せだけを願っているのは、花枝と同じよ♪
むしろ、その女性が、困っている事があれば、手を回して助けてあげてね♪」
花枝「はいっ! 奥様、喜んで!
今から、ダイヤの写真をお送り致します!
チョーカー仕立てで、頚の細い女性のようです、、、」
瑠偉父「どうした?
おっ! これは!?」
瑠偉母「瑠偉が自分で購入したチョーカーですって♪
株で得た利益で、ダンス教室も購入したそうよ!」
瑠偉父「ほう、このチョーカーは、瑠偉だけが外せる仕様になっているな!
この金具部分が、鍵無しでは開かない筈だよ♪
瑠偉の奴、私に似て独占欲が強いようだな、、、
で、相手の写真は無いのかね?」
瑠偉母「まだですの、、、
貴方、帰国いたしましょうよ?」
瑠偉父「ジェットをスタンバイさせますが、もう少し我慢してくださいね♪
瑠偉のお相手の気持ちが固まらないと、、、」
プルルプルル、、、
花枝「奥様、旦那様!
お相手が分かりました!
牧野つくし様、英徳学園高校2年生、とっても可愛らしいお嬢様です!
明るく優しい性格も申し分無く、人気者で、大変男子にモテてらして、、、
瑠偉様、速攻で、あの、あの、、、」
瑠偉母「つくしちゃんを押し倒したのね!?」
花枝「あの、はい、平たく申し上げれば、その様です、はい、、、
SPがつくしお嬢様を抱き上げた瑠偉様の写真を撮りましたので、お送り致します、、、」
瑠偉母「まあ、可愛らしいこと!
貴方、貴方、瑠偉がやりましたわ♪
これ、見てくださいな♪
つくしちゃんを抱き上げた瑠偉の幸せそうな顔♪」
瑠偉父「おお、瑠偉、でかした!
よくぞこんなに可愛らしい娘を♪
で、つくしちゃんに逃げられないように、手は打ってあるのかね?」
瑠偉母「あら、大変!
他の男に奪われたら、瑠偉がおかしくなっちゃうわ!
貴方、私だけでも帰国して、牧野家に申し込みに行かなければ!」
瑠偉父「おいおい、私を置いていくつもりですか?
ダメですよ、私から離れるなんて!
それに、息子の一大事に父親が手助けしなくては!
こうなっては、何としてもつくしちゃんを瑠偉の嫁に迎えないと、、、
建前は、男としての責任を取るですが、本音は、つくしちゃん確保作戦です♪
瑠偉とそう言う仲になったのは、瑠偉を少なくとも好いてくれている筈ですから、ここは一気に畳み掛けて行かねばね♪」
瑠偉母「花枝、聞いていた?
私達、すぐ帰りますが、入籍まで一気に動くので準備お願いね♪
あっ、瑠偉には私達の事、秘密にしておいてね♪
会いたくないと逃げられたら嫌だから、、、」
花枝「奥様ったら!
今の瑠偉様が、そんな冷たいことなさる訳がございませんです!
今の瑠偉様は、恋に燃える行動の男ですから♪
あっ、瑠偉様がお帰りになりました!
えっ! お嬢様を抱いてらっしゃる!
奥様! どうやら、つくしお嬢様を連れ込んで、いえ、失礼いたしました!
つくしお嬢様をご招待なさったようです♪
一旦、失礼いたします♪
すぐ動画をお送り出来ると思いますので♪」
慌てて、玄関にお迎えに行く花枝、、、
花枝「お帰りなさいませ、瑠偉様♪
お客様をお連れくださったのですね?
なんて可愛らしいお嬢様なんでしょう♪」
類「花枝、俺の嫁のつくし、今はまだ牧野つくしだけどね♪」
つくし「瑠偉、お願いだから下ろして♪」
類「ヤダ♪」
つくし「る、瑠偉~〃〃〃」
花枝「つくしお嬢様、恥ずかしがらずに、そのままで♪
私どもは嬉しくて仕方がないのですから、ずっ~と瑠偉様のお好きなようにさせてあげてくださいませ♪」
つくし「あ、あの、牧野つくしと申します、、、
急にお邪魔いたしまして申し訳ございません、、、」
花枝「いえいえ、瑠偉様の愛するつくしお嬢様ですから、何時でもいらしてくださいな♪
もう、瑠偉がお離しにならないでしょうから、なんでしたら、ずっといらしてくださいませ♪」
つくし《ちょっと、なんなの~?
瑠偉、いえ、類って呼ばないとお仕置きだったっけ、、、
瑠偉でも類でもおんなじルイじゃん!
何故、類じゃないといけないの?
いやいや、そうじゃない、そうじゃない、そこじゃ無く、今問題なのは、花沢家の人々です~
私達、付き合い始めたばかりでしょう?
それなのに、初めての訪問で、この抱かれた状態で挨拶しても、当然のような対応!?
しかも、ずっとお泊まりを勧めるって!?
おかしい、おかしい、、、
早く脱出しないと、、、》
類「つくし、逃げられると思ってんの?
逃げられるものならやってごらん?
これから、足腰立たなくしてあげるから♪」
花枝「まあ、瑠偉様、頼もしいこと!
スタミナのつくお食事を用意させますからね♪
シーツ換えなどのご用命は、インターフォンで、、、
さあ、シェフに腕を奮ってもらわないと♪
つくしお嬢様は、召し上がれないものがございますか?」
つくし「えっ? 私、好き嫌いはあまり無いので大丈夫です?」
律儀に答えるつくし、、、
類「なんで疑問形?
ふ~ん、好き嫌い無いんだ~
じゃ、俺の嫌いな物は、つくしに食べてもらおうっと♪」
つくし「だ、駄目よ!
好き嫌いしちゃ!」
類「だって、俺、ブロッコリーもニンジンもピーマンも嫌い!」
つくし「私も、トマトが苦手だったけど、我慢して食べ続けていたら、ある日美味しく感じて好きになったのよ♪
だから、類も、少しで良いから食べてみて!?」
類「ふ~ん、じゃ、つくしが食べさせてくれたら、我慢して食べてみるよ♪」
つくし「え~? 我儘だね~♪
まっ、それで食べてくれるのなら、協力しましょ♪」
類「う~ん、俺のつくし、最高だね♪
愛してるよ、チュッ♪」
つくし「ちょっ、類~
ここじゃ恥ずかしいでしょ!?」
類「ごめん、ここじゃなきゃ良いんだね♪
早く部屋に行こう♪
じゃ、花枝、頼んだよ♪」
花枝「はい、すべて瑠偉様の良いようにお任せくださいませ♪」
つくし「部屋って、勉強教えてくれるんだよね!?」
類「うん、色々(エロエロ)教えてあげるから、しっかり頑張るんだよ♪」
つくし「はい、先生!
先ず、フランス語をお願いします♪」
類《フランス語のピロートークも良いな♪》
花枝「まあ、なんて仲のよろしいお二人ですこと!
つくしお嬢様って、素直で可愛らしくて、花枝も大ファンになりました!
瑠偉様、早く妊娠させちゃってくださいませ♪
安東、動画は撮れました?
直ぐに、奥様に送ってくださいね♪
それから、私にも送ってくださいな♪
老後の楽しみに保存しておきたいの♪
あの瑠偉様が、笑顔でお話しなさっているんです!
お宝映像ですわ♪」