花嫁は誰?10
類が、抜け駆けで、つくしを堪能している間、、、
あきら「流石に、御曹子と影が立て続けにやられたので、警備が厳重だな、、、」
警備員「ご用のむきを伺っても宜しいでしょうか?」
あきらが、祖母からの手紙を手渡します、、、
リビングで、、、
美作夢子「貴方、影まで殺られて、彬の容態は少しでも望みがありますの?」
美作厳「・・・・」
夢子「こうなっては、第二の影を探さないと、、、」
そこへ、あきらが持参した手紙が届けられ、、、
厳「夢子、これを読んでみろ、、、」
夢子「これは! 罠の可能性は?」
厳「確かに祖母の直筆で、祖母の符丁も入っている、、、
先ず間違いは無い、、、
罠ならば、態々潜入させたこいつをフェイクで襲う真似はしても、殺るまではしない、、、
つまり対外的に後継ぎが存在する訳で、その点、美作にとって有利だ!
お飾りとして利用すれば良い♪
内情に関わらせないように監視しよう♪
罠なら、その内尻尾を出すだろう、、、」
夢子「罠で無ければ、、、」
厳「祖母からの有り難い贈り物だな、、、」
あきらは、美作彬の影として受け入れられた、、、
双子の妹達は、すぐにあきらになついて、日夜纏わりついていたが、あきらの方も、初めての妹達に魅せられ、可愛がった、、、
*****
あきら「類、妹って可愛いいもんだな♪
妹のためなら、俺、なんだってやってやる!
それに、オフクロ、あっ、夢子さんな、優しいんだ♪
俺、彬の影の役じゃないなら、口説きたいくらい可愛らしいんだぜ♪」
類「気を付けて!
あきらは、あきらの嫁を探しに来ているんだから、不倫はダメだよ!」
あきら「分かってるって!」
類「じゃ、そろそろ通学出来るように準備するね♪
また、連絡するよ♪」
*****
総二郎「おう、類か!
皆の状況は?」
類「あきらは順調♪
司は此れからチェックするとこ、、、
総二郎は、どうなの?」
総二郎「ハハ、それがな、惣二郎が色ボケした怠け者だったお陰で、俺の事を気持ちを入れ替えて茶道に精進する生まれ変わった惣二郎様って尊敬されてるんだわ♪
俺、意外と茶道に向いてるみたいだぜ♪」
類「総二郎は、真面目で何でも器用にこなせるから、茶道の跡取りとして適任だと思った通りだね♪
じゃ、本来の目的の嫁探しをそろそろ始めても大丈夫だね♪」
総二郎「類は、どうなんだよ?
お前の事だから上手くいってるんだろ?」
類「うん、学校に顔出して偵察中、、、
先に嫁を見つけちゃうかもね、、、」
類《ごめんよ、総二郎、、、
この国では、一夫一妻だから、早い者勝ち、恋に遠慮は無用だよ♪》
*****
類「司、調子はどう?」
司「柄佐って、可哀想な奴だったな、、、
継母に邪魔者扱いされ、終いには命を狙われたとはな!
まっ、俺には二度と手出し出来ないように手を打ったがな!
経営も中々面白くて、一度道明寺、花沢、美作、西門でプロジェクトを組んでみないか?」
類「面白そうだけど、嫁探しはどうなってんの?」
司「あ!? そんなんより、今は仕事だよ♪
ババアを出し抜いて成功すると、キーキー悔しがって、面白えんだわ♪」
類「司、突っ走る癖は相変わらずだね!?
じゃ、俺の嫁が決まったら、嫁の友達でも紹介するよ♪」
司「お、おう!
あっ、もう時間だ!
悪りぃ、切るぞ!」
*****
類「つくし、まだ起きないか、、、
俺って、こんなに精力的だったんだ!
いや、静にも欲情した事がなかったし、地球の他の女にも感じないから、つくし限定で盛ってる俺なんだな♪
こんな調子じゃ、子供も直ぐに出来ちゃうな♪」
ドア越しに、、、
花枝「瑠偉様、お荷物が届いておりますが?」
類「入って良いよ、つくしの洋服でしょ?
つくしが寝ているから、静かに片付けて?
俺、シャワーしてくる、、、」
花枝「まあ、瑠偉様、少し手加減して差し上げないと、、、
しかし、なんとまあ、可愛らしい寝顔でしょう♪
瑠偉様が、張り切るのも分かりますわ♪
お二人のベビーは、さぞかしお可愛らしいでしょうね♪」
シャワーから出てくると、、、
類「花枝、他のメイドはどうしたの?」
花枝「瑠偉様の病気が、重い感染症だと誤解して、皆辞めてもらったのです、、、」
類《そうだね、そのはずだよ、、、
だって俺がそのように仕掛けたんだから、、、》
類「新しくメイドを増やしたら?
それから、この部屋を改装するから、、、
隣部屋との壁を取り払って、部屋を広くするよ、、、
暖炉も作って、この部屋は完全防音にする、、、
明日1日で終わらせるように言ってあるから、よろしくね♪」
花枝「では、新婚さん用に、リネン類を揃えますね♪」
類「シーツは、赤にして♪
つくしの白い肌が際立つから、、、」
花枝「まあ、情熱の赤ですね♪
畏まりました♪」
花枝《本当に、回復なさってからは、別人のように活動的に情熱的になって、、、
花沢は生まれ変わったような瑠偉様を得て、将来安泰です♪》
しばらくして、やっと目を覚ましたつくし、、、
つくし「う~ん、今何時?
いえ、今何日?
類と一緒だと、日時の感覚がおかしくなってしまう〃〃〃」
類「それは、つくしが何度も絶頂を迎え気を失ってしまうから、時間の感覚が無くなるんだよ♪」
類《本当は亜空間との時間の差のせいだけどね♪》
類「さっ、体を洗うよ♪
今日は牧野邸に一緒に行くよ♪」
ひょいと抱き上げ、シャワールームへ、、、
類「結婚の許しをもらわないと、、、
直ぐに籍だけでも、ちゃんとしなくちゃね♪」
つくしは、ウツラウツラで、適当に相槌を打っています、、、
(それで良いのか、つくしちゃん!)
*****
類「今日は、つくしさんとの結婚を許して頂きたく、お邪魔いたしました、、、
つくしさんを私の妻にください、お願いします♪」
牧野晴男「えっ? もう結婚!?
ちょっと早過ぎじゃ、痛っ!
千恵子、なんで蹴るんだよ?」
千恵を子「まっ、オホホ、おかしなことを言わないで!
いつ私が蹴ったんですって?」
晴男「今、蹴ったじゃないか?
あっ、痛っ! また、、、」
千恵子「貴方は黙ってて!
オホホ、主人はちょっとアレでして、、、
ホホ、で、いつ結婚したいんですって?」
晴男「千恵子、早過ぎだって!」
千恵子「貴方は黙っててって言ったわよね!
今度口を挟んだら、ハサミであそこを挟むわよ!」
晴男「ヒィィ、、、」
千恵子「いいこと!
つくしを見てごらんなさい!?
あの様子では、もう花沢さんに食べられちゃったのよ!
もう、反対したって、遅いのよ!?
まあ、反対なんてしませんけどね♪
容姿、財力共に、文句なし!
しかも、つくしに夢中!
これ以上の相手が居るかしら!?」
晴男「でも、寂しい、、、」
類「何時でも、花沢邸に遊びにいらしてください♪
それに時には孫の世話もお願いしたいし、、、」
晴男「孫!?
つくし、赤ん坊が出来たのか!?」
類「いえ、まだ分かりませんが、直ぐに出来ちゃいそうなので、、、」
晴男「うわ~い♪
千恵子、孫! 孫が産まれるぞ♪」
つくし「だから、まだだってば!〃〃〃」
類《何気にまだだと言うことは、これからO.K.ってことだよね!?
じゃ、今日も頑張りますか!》
晴男「健康な子を産むんだぞ♪
女の子が良いな♪
つくしに似た可愛らしい娘が、、、」
類「俺も、同意見です♪
つくしに似た可愛らしい娘が欲しい♪」
千恵子「フリフリのお洋服を着せて、、、
キャー、楽しみ~♪」
つくし「あのう、皆、まだだってば、、、
、、、って誰も聞いちゃいないか、、、
ハア、もう好きにしてください!」
類「つくし、今言ったよね♪
じゃ、遠慮なく、好きにやらせてもらうよ♪
という訳で、本日入籍致します。
この書類にサインをお願いします♪」
晴男「おお、任せとけ♪」
花枝が用意して、類に手渡した婚姻届けが、早くも役に立ちました、、、
類「ほら、両親もサインしてくださったんだから、つくしもサインしなくちゃ♪」
皆に急かされて、大人しくサインしてしまったつくし、、、
それで良いのか!
本当に良いのか!
類「良いに決まってるでしょ♪
ねっ! 愛しの俺の奥様♪」
そっか~、そうなんだぁ、、、
良かったんだぁ、、、
良かった、良かった、、、
愛でたし愛でたし、、、???