花嫁は誰?12
司「おい、類!
可愛いいじゃないか!
俺に紹介しろよ♪」
総二郎「真っ直ぐ長い艶やかな黒髪、、、
着物が似合いそうだぜ♪
俺の好みだよ♪」
あきら「おいおい、勝手を言ってないで、先ず自分から名乗れよ♪
俺は、美作彬改め美作あきら、よろしくね♪
君、可愛いくて、色っぽいね♪
マジ、俺と付き合わない?」
総二郎「俺は、西門惣二郎改め総二郎、、、
俺がお茶を手取り足取り教えてやるから、俺のところにおいで♪」
司「俺様は、道明寺柄佐改め道明寺司だ!
お前、俺の女になれ!」
類「皆、何言ってんの!?
こいつは俺の嫁、花沢つくし♪
身も心も、俺だけのつくし♪
つくし、挨拶して♪」
つくし「あの、牧野つくしと申します、、、」
類「牧野じゃないでしょ!?
昨日から花沢つくしでしょ♪」
つくし「あっ、そうでした〃〃〃
花沢つくしです〃〃〃
よろしくお願いいたします♪
皆さん、ユーモアのある楽しい方ばかりですね♪」
総二郎《ハア、こいつ天然?
今にも襲い掛かりそうな司を前にして、全部冗談だと?》
あきら「おい、本当に結婚したのか?」
総二郎《あきらだって、目がつり上がってんぞ!?》
類「こんなに良い女、野放しにしとく訳ないでしょ!?」
あきら《う~ん、双子が可愛くて、時間を割いていた分、出遅れたか!
可愛いらしさとゾクッとする色気がある、稀なる女だ、、、
クソッ!》
総二郎《茶が面白くて、夢中になっていた間に、惜しかった!
先を越されちまった!》
壁のようにつくしの回りを囲み、舌舐めずりしている男達の異様な雰囲気に、見開いた目でキョトキョトするつくし、、、
司《くう、可愛いい!
類の奴、いつの間に何処で知り合ったんだ?
ババアとのバトルと仕事が面白くて、嫁捜しを忘れてた!
クソッ!》
壁男達の(←オイ)プレッシャーに、思わず類にすがり付き、上目使いで訴えるつくし、、、
類「クスッ、つくし、行くよ♪
可愛いいね、チュッ♪」
沸き上がる周囲からの悲鳴を無視して、ニヤケた顔を隠そうともせず、類が、つくしの腰をしっかり抱き寄せて歩き始める、、、
司「あっ、待て待て!」
あきら「俺達も行くぜ♪」
総二郎《あの様子では、司はマジヤバイ、、、
あきらも、年上好みのくせに、つくしちゃんはストライクゾーンなのか!?
まっ、そう言う俺も、あきら達と五十歩百歩だが、、、》
「キャー、モデル? 俳優?」
「素敵♪ 」
「白い衣装の二人、まるで結婚式の二人みたい♪」
「お姫様と王子様に、お付きのナイト達?」
「一体どこのどなたかしら?」
「私、道明寺家の跡取りが、海外から戻ってくるって聞いたけど、もしかして?」
「俺は、西門の次期家元が転入してくるって聞いたぞ!?」
「あら、転入してくるのは、美作家の跡取りと聞いているわ!」
「ねえ、あれ! あの女性って、牧野つくしじゃない?」
「あっ、そうだ!? 牧野だ!」
「なんかヤケに色っぽくなってんな!?」
「あの二人、恋人繋ぎして、、、
奥手のつくしに、王子様のような恋人がいたなんて♪」
総二郎「ピーチクパーチク、騒がしいな、、、」
あきら「さっきから殺気を感じるぞ!
皆、気を付けろよ!?」
*****
つくし「だ・か・らぁ、類達はぁ、学年が1つ上でぇ、、、
ここはぁ、私の教室なのにぃ、何故ここに皆が居るのぉ~~!?」
類「つくし、煩いよ!
夫が妻を守らずに、一体誰が守るんだよ!?」
とニヤケた顔で類、、、
司「俺が守るぞ!」
類「司、邪魔!
なんで、司達まで此所に居んの!?」
あきら「今日は、俺達は挨拶だけで見学さ♪」
総二郎「そっ! 見学、見学♪」
類「挨拶もしていないのに!?」
司「おい、皆、俺様は道明寺司だ!
こいつは美作あきら、西門総二郎、花沢類、、、」
類「そして、俺の妻の花沢つくし♪
つくしを苛める奴は、花沢の敵と見なす!」
司「つくしを苛める奴が居るのか!?
どこのどいつだ!
道明寺の敵だ!
ぶっ殺す!」
あきら「初手から物騒なことを言うなよ♪
要は、つくしちゃんを苛める奴は、花沢、道明寺、西門、美作を敵に回すことになるって訳♪」
司「総二郎、お前も何か言えよ!」
総二郎「ふ~ん、君、つくしの友達で松岡優希って言うんだぁ~
俺、西門総二郎、よろしくね♪
優希ちゃん、お茶習いに来ない?」
司「やい、総二郎、ナンパしてんじゃねえぞ!」
総二郎「人聞きの悪いこと言うなよ♪
次期家元が弟子をリクルートしてんだよ♪」
「キャー、西門様~
私達も、弟子にしてください~♪」
総二郎「押さないで、押さないで♪
お茶を習いたい人がたくさんで嬉しいね♪
西門の秘書が講堂に居るから、そちらで入門申込みしてくれるかな?」
「きゃ~、一番弟子は私よ!」
「何よ! 負けないわ!」
「早いもの勝ちよ!」
ダダダダッと 女子生徒が教室から消えていきました、、、
あきら「では、俺も♪
皆、美作では武術教室を始めたんだ♪
文武両道、一芸に秀でる為にも、自分に合った武術を身に付ける良いチャンスだぜ♪
美作の秘書が、講堂に居て、申込み受付しているぞ♪」
ガタガタッと男子生徒が消えていきました、、、
類「そして誰も居なくなったと、、、
先生、今日は休講ということで、、、
つくし、行くよ♪」
つくし「??? 何処へ?」
類「司、ラウンジの改装済んでるよね?」
司「ああ、俺達専用フロアが出来てるぞ!」
総二郎「じゃ、優希ちゃんも一緒に♪」
あきら「あっ、誰か来たぞ!」
滋「つくし~♪」
類が、サッとつくしを腕の中に保護します、、、
腕のなかで見上げてくるつくしが、可愛いくて、思わずチュッ♪
桜子「先輩~♪
あっ、駄目だわ、聞いちゃいないわね、この二人ったら!
ここからは、桜子の独り言、お返事無くても気にしません♪
休講になって、クラスの皆は、講堂に行きましたよ、、、
花沢さんが、仕掛けたんですか?」
あきら「悪りぃ、西門と美作が教室の勧誘に来ているんだ、、、
昼休みの受付のつもりが、行き掛かりで、、、」
桜子「じゃ、騒ぎの原因に、お茶でもご馳走して頂こうかしら?」
滋「ラウンジの改装も終わったから、ラウンジでお茶しようよ、つくし~♪
って、聞いちゃいないな、、、」
あきら「司! イチャイチャの二人を睨み付けていないで、ラウンジに移動するぞ!」
司「あ、ああ、、、」
滋「よし! 優希ちゃんは総二郎が、桜子はあきらが、滋ちゃんは残り物の司で我慢しよっと♪」
司「ああ!?
テメエ、今なに言った!?
俺様が残り物だとぉ!?」
滋「うん、残り物同士で仲良くしよっ!?」
と邪気のない笑顔の滋に、毒気を抜かれた司は、滋に腕を絡められても、振りほどくことなくラウンジへ、、、