(続2)この子猫の子子猫のつくし
初めて一緒のお昼寝から起きると、
ルゥルゥのお散歩に付き合う名目で庭に出た、、、
いつものコースでは、ルゥルゥが塀を越えて帰ってしまうから、今日は反対の方角に、、、
あれ? この小路って前から在ったっけ?
ルゥルゥは、その小路の所々にぶら下がっているオモチャにじゃれながら、どんどん奥へ、、、
あれ? こんな所にアーチで作ったトンネルが?
つくし「類、凄いね、このトンネル♪
あっ、これ、クレマチスだね!?
クレマチスのトンネル♪
お花が咲いたら、素敵でしょうね♪」
そんなつくしは、花枝が用意した小花の刺繍のピンクのワンピースを着て、長い艶々の黒髪をお揃いのリボンで1つに纏めて、僕の大好きな笑顔全開♪
類「あっ、つくし、ちょっとこっちに来て♪
リボンを結び直してあげる♪」
ホントは直す必要は無かったけど、僕から離れてアチコチ見て歩くのが、なんだか嫌で、、、
リボンを理由に側に呼び寄せたんだ、、、
素直に側に駆け寄って来て、背中を見せるつくし、、、
つくしの細いうなじにドキッとしながら、わざとゆっくりリボンを結び直すと、そのまま抱き締めてうなじにチュッ♪
びっくりして顔だけ振り向いたつくしのオデコにチュッ♪ 頬っぺにチュッ♪ 可愛いいお口にチュッ♪チュッ♪チュッ♪
真っ赤になって固まったつくし、、、
類「クスッ、つくし、あそこにブランコがあるよ♪」
つくし「あっ!ホントだ!
わあい♪」
また僕から離れて走っていくつくしに、ため息つきそうになって、、、
でも、神様って本当に居るんだね♪
風に吹かれて、つくしのワンピースのスカートがヒラヒラと、、、
神様、バンザイ!
神様、ありがとう♪
ワンピースと同じ小花の刺繍のパンティ♪
流石、花枝、良い仕事しているよね♪
僕は、鼻の下を伸ばしながら、ゆっくりブランコの側にいるつくしに近付いていった、、、
そう、獲物に忍び寄る豹のように、、、
庭師は、ルゥルゥ用のブランコもちゃんと作ってあって、、、
それは藤で出来た繭の形の椅子で、ルゥルゥはちゃっかりクッションの上で微睡み始めていた、、、
類「僕が漕いであげる♪」
つくしは、ブランコに乗ってきゃっきゃと喜んで、僕は、ヒラヒラのスカートの中を観賞して楽しく過ごしたんだ♪
しばらくすると、花枝と庭師がやって来て、、、
花枝「お茶をお持ちしました♪」
庭師「類様、つくしお嬢様、お茶の後で花壇にお好きなお花を植えて見ませんか?
苗も種も沢山ご用意いたしましたよ♪」
花枝「まあ、後藤さん、ステキなアイディアですこと♪
類様、つくし様、花枝もご一緒して宜しいでしょうか?
ラベンダーやカモミールやミント等、花枝はハーブを育ててみたいんです♪
つくし様、イチゴの苗も育てて見ませんか?」
イチゴと聞いて、お菓子をパクついていたつくしの眼が大きく見開いた!
ナイス、花枝♪
ナイス、庭師の後藤♪
新しい小路に、ルゥルゥを誘導する為のぶら下がったオモチャ、アーチのトンネル、その先にブランコ♪
更に、花やイチゴを育てるって、毎日お水をあげなきゃだから、つくしは、もうここに住むっきゃないよね♪
今まで、庭師としか認識していなかったけど、後藤って名前だったんだ!
よし、これからは後藤って名前で呼んであげるからね♪
此れからも、つくしとルゥルゥの為に頼むよ、後藤♪