(続5)この子猫の子子猫のつくし
『将を射んとすれば馬を射よ』
類《つくしを完全に手に入れるには、、、手始めに、この進という子馬を手懐けよう♪
ぷっ、着ぐるみパーティを思い出した!
さしずめ、進はシマウマの着ぐるみかな!?
メモメモ、、、
そうだ! つくしの黒猫! 子猫の着ぐるみを何バージョンか作らせないと♪
これも、メモメモ、、、》
つくし「ねえ、進、もうすぐお店に着くから、今のうちに聞くけど、彩花ちゃんは、どんなキャラクターが好きなの?
これ? それとも これ? 」
スマホの画面を覗き込む進、、、
進「わあ、俺だったら、仮面ライダーシリーズとかウルトラマンシリーズだけど、女の子のは、こんなに種類があるんだ!?
あっ、これ、見たことある!
携帯に付けてたよ!」
つくし「やっぱり、ありままか~
私なら、キキララなのにな~」
類の耳が長~くピンと立った!、、、ように 花枝には見えた!
(勿論、花枝及び類とつくしのSPは、もれなく付いています~
花枝は、類からのlineを読んで、すぐ指示を出しましたから、ルゥルゥは類達の帰宅時には 獣医師のところに行っている段取りです~
つくしちゃん包囲網が、出来上がってきましたよ~)
類君、早速、ノートパソコンでキキララを検索し、何かとんでもないことが閃いたらしく、善からぬ企みの笑みを浮かべて、指はキーボードの上を踊ります、、、
さて、ありままのコーナーで、、、
進「なんでこんなに種類があるんだ!?
どれが良いかなんて分かんねぇよ、姉ちゃん~」
つくし「あっ! このストラップ、最新モデル♪
うわっ! これ、限定品♪
女の子は、限定って言葉に弱いのよ~
ねっ、このマグカップ、名前を入れられるって!
彩花って入れて貰えば、この世でたった1つの限定品よ♪
それに、これ、お湯を注ぐと、じゃ~ん♪ 絵が浮かび上がるわよ♪
これに決まり!
もしも予算に余裕があれば、あの最新のストラップも一緒にプレゼントすれば?」
進「おお、ありがとう♪
これなら、皆にひけをとらないよ♪」
つくし「進ったら!
皆と競争じゃないんだから~
相手に喜んでもらいたいって言う気持ちがあれば、道端のお花一輪でも、最高のプレゼントなんだから♪
気持ち、気持ちが大事なの!」
花枝《つくしお嬢様、なんて素晴らしいお嬢様でしょう!
もう、絶対に逃がしませんわ♪》
類「ウルトラマンの見たい、、、」
と、小さくポツリ呟く、、、
類の呟きを、何故かつくしだけが聞き取り、類を引っ張ってウルトラマンコーナーへ、、、
その時の類の嬉しそうな顔!!
類《僕の呟きを聞き取ってくれ、つくしから手を繋いでくれた!》
進「ちょっ、待ってよ、姉ちゃん~
うわあ、ウルトラマンだぁ!」
類「進、好きなもの買ってあげるよ♪」
進「え~、良いの?」
類「進が、初めて家に遊びに来た記念だよ♪
ただし、僕の事、類兄さんと呼ぶんだよ♪」
進「うん、分かった、類兄さん♪」
つくし「進、たくさんはダメよ、それに、、、」
進「うん、選ぶのは1つだけ、で、高いのはダメ、、、
ちゃんと分かってるって♪」
類《流石、僕のつくしは、思慮深い♪
ホントは幾つでもいくらでも良いのに、、、》
花枝《まあ、なんて素晴らしいご姉弟でしょう♪
ご両親の教育が行き届いてらっしゃる♪
これは益々つくしちゃんを花沢に迎えなくては、、、》
花枝「進様も今日は花沢にお泊まりくださいね♪
イチゴの苗の様子も、御覧くださいね♪」
進「イチゴ!? うん、うん、見たい、見たい、類兄さん、見せてね♪」
類《ププ、流石、つくしの弟、ウルトラマンよりイチゴなんだ~♪
けど、進が泊まるなら、つくしも帰るなんて言わないよね♪
まあ、帰るって言っても帰さないけど♪
第一、ルゥルゥは獣医に一応健康診断ってことで、帰ってくるのは夕方遅くの予定だし、、、》
進も、果樹園が一番のお気に入りになった、、、
ルゥルゥが、健康診断のため獣医から帰ってきたのは、夕方遅く、、、
その頃には、シャワーも食事も済ませ、つくしは半分夢の中、、、
ルゥルゥは、今日は進と一緒に寝るらしいから、僕は、つくしを独り占めして寝るんだ♪
ああ、幸せだぁ♪
でも、僕は、忘れていたんだ、あいつらのことを、、、