(続8)この子猫の子子猫のつくし
司「なあ、類の奴、大丈夫なのか?
立て籠ってるらしいが、ちゃんと食べてんのかな?」
総二郎「何度もline入れても既読にもなんねえ、、、」
あきら「勿論、電話にも出ねえし、、、」
司「学期休みだから、衛生教育詰め込まれてんのか!?」
あきら「だったら、、、」
司、総二郎「「だな!!」」
もう既に司の怪しい日本語は、瞬時に解読され、訂正もされずスルーのようです、、
あきら「花枝さん、こんにちは♪
今日も素敵ですね~♪」
花枝「あら、あきら坊っちゃま、嫌ですわ♪
こんな年寄を捕まえて♪」
あきら「女性は歳は関係無いです、、、
心の美しさが顔に現れるんです♪
花枝さんは、綺麗です♪」
あきらのマダムキラーの能力は、既に発揮されているようです、、、
総二郎「花枝さん、こんにちは♪
お邪魔します、、、
類は起きていますか?」
礼儀正しい挨拶は、流石の茶道仕込み、、、
司「類は、大丈夫なのか?」
こいつは、いきなりの挨拶なし、、、
花枝「あらまあ、心配していらしてくださったんですね♪
ありがとうございます♪
類様は、音楽室でございます、、、」
司「げっ! ヴァイオリンの練習させられてるのか!?
早く 脱出しに行こうぜ!」
足早に音楽室に向かうF3、、、
そう、小学生ながら、既にF4と呼ばれている司達、、、
つくし「もう、何度聞いても、類のヴァイオリンって素敵♪
いいなあ、そんなに素敵に弾けて♪」
類「そ? 僕は、つくしのピアノが凄く好き♪
音がキラキラ耀いて、聞いてると幸せになるんだ♪
でも、つくし本人の方がもっと好きだけどね♪」
つくし「類ったら♪〃〃〃」
類「ねっ♪ この曲、一緒に弾こう!?」
つくし「うん? 初めて見る曲だわ!?」
類「そりゃ、そうでしょ♪
『つくしへの愛のセレナーデ』、僕がつくしのために作曲したんだもん♪」
つくし「私のために!?
わあ、ありがとう♪
今までで一番嬉しいプレゼントだわ♪
曲名がちょっと恥ずかしいけど、ありがとう♪」
類「こんなんで恥ずかしがらないでよ!?
僕のつくしへの愛は、こんなものじゃないんだからね♪
チュッ♪」
つくし「類~♪〃〃〃」
類「じゃ、3、2、1、、、」
司達が音楽室のドアを開けた途端に流れ出す音の饗宴♪
ピアノが、キラキラ耀く音を散りばめて、、、
それを、ヴァイオリンが、追いかけて、、、
F3は、ドアのところで聞き惚れます、、、
ピアノとヴァイオリンが絡み合って、最後に天空に消えていきます、、、
ふっと、溜めていた息を吐くF3、、、
類が、そんなF3に気が付き、げんなり顔になる、、、
そこへ、何も気が付いていないつくしが、類の胸に飛び込んできて、
、、
つくし「類~♪ 素敵♪
ありがとう♪」
条件反射のように、満面の笑みで両腕を広げてつくしを抱き留める類、、、
腕の中のつくしが、類を見上げると、、、
類「もう、可愛いくて堪らない♪
チュッ♪ チュッ♪ チュッ♪」
F3は言葉もなく、人生初の、顎が外れる思いを経験中~
総二郎「・・・あの可愛いい子は誰だ?」
あきら「女嫌いの類が、あんな笑顔で抱き締めているって?」
総二郎「俺達に向けた顔と
あの娘に向けた顔が!?」
あきら「類って、二重人格?」
司「か、可愛いい♪」
総二郎「類、お前、返信くらいしろよ!」
あきら「心配して来たんだぞ!?」
類「ありがとう♪
本当はありがた迷惑だけどね♪
大丈夫って分かったんなら、帰ってよ、バイバイ♪」
つくし「きゃっ、類、だ、誰?」
類「誰でもないよ、気にしないで♪」
総二郎《類が文章で話してる!》
あきら《女嫌いが、なんて甘い顔してんだ!?
蕩けそうだぞ!?》
総二郎「おいおい、折角来てやったのに、追い出す訳?
そこの可愛いい子を紹介してくんないの?」
類「ヤダ、、勿体ない、、、
つくし、お茶にしよう♪」
と、つくしの手を取って、別のドアから出ていきます、、、
F3は、慌てて追い掛けながら、、、
あきら「ふ~ん、つくしちゃんって言うんだ♪
俺、あきら、美作あきら、宜しくね♪」
総二郎「俺は、総二郎、西門総二郎、で、こいつは、司、道明寺司、宜しくね♪」
つくし「あ、はい、私は、、、」
類「牧野つくし、僕のつくし、将来の花沢つくし、僕の妻、、、
皆、手を出したら承知しないよ!
ほら、つくし、早く♪」
つくし「あん、類、引っ張らないで~♪」
類の不機嫌なんか、何のその!
追い掛けるF3は、めげずにつくしに話し掛けます、、、