(続9)この子猫の子子猫のつくし
あきら「つくしちゃん、ピアノが上手だね♪
類とのセッション、素敵だったよ♪」
つくし「ありがとうございます♪
でも、あれは、類の曲と類のヴァイオリンが素晴らしいからですよ♪」
と、にっこり♪
その笑顔に、F3全員がズギュン!
類「つくし、いちいち答え無くて良いから!」
つくし「え~? だって聞かれたら答えなくちゃ!失礼でしょう!?」
類「つくしは、僕とだけ話すの!
僕だけのつくしなんだから!
あっ、つくしの好きなシフォンケーキがあるよ♪」
つくし「きゃ~、嬉しい♪
ここのシェフのシフォンケーキって、フワフワふかふかで、生クリームも軽くて美味しいの♪
きっとアールグレイのシフォンケーキよ♪
あっ、イチゴも♪」
類《つくしには、餌付けが一番♪
シェフも頑張ってくれているね♪》
つくし「あっ、皆さんも、ご一緒にいかが?」
類に帰れと言われないうちに、ガタガタと椅子をつくしの方に寄せて座るF3、、、
類「花枝、僕のつくしに温かいミルクティをお願い♪
こいつらには、冷めちゃった紅茶で充分、、、」
総二郎「類君、冷たいね~
温かい紅茶も凍るブリザード吹きまくり~♪」
あきら「花枝さん、僕にはウバ入れてくれる?」
総二郎「僕には、ダージリンで、、、
司もダージリンで良いよな!?」
司「あ、ああ、ダーリンで良いよ、、、」
総二郎「ぷっ!
花枝さん、司にはダーリンにハニーを加えてあげて!?」
あきら「ぷっ!
『司、ダーリン、お帰りなさい♪』」
総二郎「『ただいま、ハニー、愛してるよ♪』」
司「おめえら、馬鹿やってんじゃねえ!」
二人のミニ劇場は、この頃から健在のようです、、、
つくしは、びっくりまんまるオメメで、そんなF3を見つめています、、、
類「つくし、余所見しないで、たんとお食べ♪」
つくし「あっ! うん!
類のお友達って、ちょっと変わっている?」
類「ちょっとじゃないよ!
相当変わり者だから、まともに相手しちゃダメ♪
変なバイ菌が移っちゃうから、、、」
総二郎「類、いい加減にしろ、ひでえぞ!」
類「総二郎達のどうでもいい相手とは、つくしは違うんだよ!
もう、どっかに行ってよ♪
邪魔!」
類と総二郎が言い合っている間に、あきらは、、、
あきら「そっかぁ、つくしちゃん、今度小学生になるんだぁ♪
じゃあ、学校で会えるねっ♪」
つくし「うん、すっごぉく楽しみなの♪
今、いろいろ準備中~♪」
司「俺が買ってやる! 何が欲しいんだ?」
つくし《へっ? むっつり睨み付けていると思ったら、何を急に!?》
類「つくしのものは、全部花沢で揃えているから、何も要らないよ!」
と、睨み付ける類、、、
あきら「まあまあ、文房具のひとつやふたつ、プレゼントしたって良いだろ?」
類「要らない!
もう揃ってるもん♪」
花枝「失礼いたします、、、
先日ご注文のお品が届いてまいりましたが、、、」
類「部屋に運んでおいて♪
あっ、つくしの部屋じゃなくて僕の部屋にね♪
それから、僕のつくしにミルクティのお代わりを、部屋の方にお願い♪」
総二郎《いちいち『僕の』つくしって、類の奴、俺達に牽制かけて本気なんだな!?》
あきら「つくしちゃんの部屋って!?」
つくし「あのね、と~っても素敵なお部屋なの♪」
類「あきらん家みたいに、フリフリだよ、、、
でも、つくしの部屋は僕以外入室禁止だからね
誰も入ってはならぬ~♪
それより、つくし、良いものが届いたからおいで♪」
つくし「なあに? 美味しい物?」
類「僕のつくしは、ほんとに食いしん坊♪
つくしを養うために、僕、勉強して仕事頑張るからね♪」
つくし「じゃ、つくしは、花枝さんが言う通りに、類が頑張れるように類の側に居るね♪」
類「うん、ずっと一緒だよ、チュッ♪」
二人が手を繋いで、類の部屋に、、、
F3は、二人のバカップル振りに、ため息つきながら後を追います、、、
つくし「あっ! キキララだ!」
類「ただのキキララじゃないよ♪」
つくし「きゃ~♪ これって!?」
総二郎「これ、類とつくしちゃんだぞ!?」
あきら「おお! 鉛筆、消しゴム、 シャーペン、筆箱、ノート、鉛筆削り、定規、色鉛筆、絵の具、、、
何から何まで、類つくだ!?」
つくし「わあ、可愛いい♪
ありがとう、類♪
大好き、類♪」
類「ハンカチ、クッション、他にもあるよ♪
つくし、ありがとうのチュッして♪」
つくし「ありがとう、類、チュッ♪」
類「う~ん、足りない、チュッ♪
チュッ♪ チュッ♪」
司「さっきから、いけないんだぞ!
そんな嫌らしいことして!」
つくし「いいだもん♪
花枝さんが言ってたもん♪
類とだけなら、チュッ♪しても良いんだもん♪」
あきら《はあ、花枝さん、、、
花沢総力挙げての、つくしちゃん捕獲包囲網か!
それほど、つくしちゃんが大切ってことだな♪》
類「そっ、僕だけが、僕のつくしにチュッ♪出来るんだよね♪
それに、これから一緒に暮らすんだよ♪
寝るのは、僕のベッドでだけどね♪」
司「おまっ! 一緒に寝るって!?」
類「ルゥルゥも一緒だよ♪」
司「ルゥルゥって?」
類「可愛いい子猫だよ、ほら、そこで、寝てるでしょ♪」
自分の名前を呼ばれたルゥルゥが、、、
「にゃあ?」(呼んだ?)
と返事して、類のところへ、、、
司「ワワッ! 止めろ!
こっちに来んな!」
つくし「ああ! ルゥルゥに意地悪しちゃダメです!」
総二郎《これ以上居ると、司が暴れるかも、、、》
総二郎はあきらとアイコンタクト、、、
あきら「ルゥルゥを怖がらせちゃいけないな!?
司、帰るぞ!」
司「待て待て、こいつは全然怖がってねえぞ!?」
総二郎「はいはい、怖がってるのは司君かな!?」
司「ベケヤロ!
俺様に怖いもんがあるかよ!」
あきら「あっ、ルゥルゥが此方に来るぞ!?」
司「・・・!!!」
総二郎「ほらほら、固まってないで、帰るんだよ!」
あきら「じゃ、つくしちゃん、またね♪
花枝さん、ご馳走様でした♪」