宮(真っ平ごめん)1
私、シン・チェギョン、、、
イギリスで有意義な留学生活を送っていたのに、急遽呼び戻されたの、、、
芸術大学の二学年に編入って、どうして?
しかも、美術科って!?
まあ、お父様と散々言い合って、1年間は我慢することになったの、、、
だから、イギリスの大学は休学扱いで帰ってきたわ♪
お父様曰く、私には許嫁が居るんですって!?
チェギョン「私に許嫁が居るなんて、知らなかった!
初めて聞いたわ!」
チェギョン父「そりゃ、初めて言ったから!?」
チェギョン「お父様! 私に好きな男性が出来るかもって、お考えになった事ありますか?」
チェギョン父「何?
私の可愛いいチェギョンに結婚したい奴が居るのか!?」
チェギョン「もう、お父様ったら!
例えばの話です!
私に好きな男性が出来たら、当然お断りしても宜しいでしょう?
そうよ、何より、その許嫁って人にも、好きな女性が居るかもでしょ?
愛のない結婚を押し付けるなら、私、駈け落ちしちゃうわ♪」
チェギョン父「チェギョンや、何て事を!
駈け落ちなんて許しません!」
チェギョン「だから、例えばの話!
私は、愛のある結婚をしたいの♪
それだけは、分かってね、お父様♪」
チェギョン父「分かっているよ、チェギョン♪
可愛いいお前に、辛い思いはさせたくないからな、、、
もし好きな男性が出来たら、このお話は断るよ、、、
とにかく、こちらで1年間学生生活を楽しんでおくれ♪
学生生活に慣れてから、もう一度話そうじゃないか?」
チェギョン「はい、お父様♪」
今日は、編入初日、美術科の教室はどこかしら?
キョロキョロ辺りを見回しながら歩いていると、、、
正面から一団が、、、
チェギョン「痛っ!
ちょっと、貴方、ぶつかっておいて、謝りもしないで、一体何処の何様なの!?」
シン「・・・・・」
一同、チェギョンを珍しいものを見るかのように、上から下まで眺め回すと、紅一点の女性が、、、
「シン、貴方を知らないなんて、何処の山猿かしら?」
取り巻きの男達も、、、
「君、何処から来たのか知らないけど、その格好と言い、物言いと言い、気を付けた方がいいぞ!」
「そうだぞ、この国の皇太子殿下イ・シンを知らないとは、、、」
「第一、前も見ずに歩いているなんて、、、
ぶつかったのは、お前の不注意のせいだろ!?」
チェギョン「言う事はそれだけ?
では、こちらのターンね♪
そちらは、私に気が付きながら、声も掛けず避けもせず、傍若無人にぶつかってきましたよね!
この国の皇太子殿下か、馬の骨か存じませんが、ぶつかっておいて謝る事も知らないとは!
本当に皇太子殿下なら、この国の行く末が心配ですわ♪
それで無くても私、機嫌が宜しくございませんの!
なのに、恥知らずな一団にぶち当たるとは!
全くツイてない!
編入日初日で教室を探していますので、失礼いたします、皇太子殿下らしきお方と御一行様!」
言いたい事を言って、つむじ風のように去っていくチェギョンに、皆、呆気に取られて、、、
「あのダブダブのツナギ、饅頭頭に鉛筆を差して、一体何処の奴だ?」
シン「・・・・・」
「あんな女、気にする方がおかしいわ♪
シン、行きましょう!?」
「ヘリョン、あいつがやけに綺麗な肌で、目がくりくりして、意外と可愛いかったからって、警戒しなくても大丈夫だよ♪
シンは、ヘリョンに夢中なんだから、他の女なんて眼中に無いさ♪」
ヘリョン「そんな恥ずかしいから、大きな声で言わないで♪」
シン「・・・・・」