宮(真っ平ごめん)6
シン好きな方はUターンお願いいたします~
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そこは、、、
ティールームなのに、パーティ会場へとセットアップされていて、、、
クラシックバンドまで優雅に演奏をしていた、、、
イン「あれれ? 殿下が在籍されている映像科から招待されたのに、その格好でおいでとは!?」
と、正装したイン、、、
ヒョリン「庶民の方にドレスコードまで要求するのは、可愛そうですわ♪
そうそう、招待されたのですから、お礼の意味も込めて、どなたかピアノを弾いて頂けません?
そこのツナギの方、如何ですか?」
これまた、化粧ばっちり(塗ったくりとも言う)、ドレスばっちり(露出狂とも言う)のヒョリン、、、
ユル《やれやれ、恥をかかせる為のご招待ですか~
でも、恥をかくのは、そっちだよ♪》
チェギョン「私、ツナギの方ではなく、シン・チェギョンというれっきとした名前がございます、、、
この度は、美術科全員をご招待くださり、ありがとうございます♪
それでは、感謝を込めて拙いですが、3曲程、、、」
インやヒョリン達の蔑む眼差しをものともせず、優雅に腰掛け、弾いた曲は、、、
ラ・カンパネラ パガニーニの超絶技巧練習曲
ショパンのノクターン第2番
リストの愛の夢
会場中がうっとり聞き惚れ、演奏が終わると割れんばかりの拍手の嵐、、、
ブスッとしたヒョリンが、、、
ヒョリン「では、ダンスタイムです♪
あ~、ツナギでは踊れませんわね!?」
ユル「ご心配無く!
ただ、5分ください♪」
と、控えていたSPに合図すると、、、
ユルとチェギョンが、垂れ幕のような布で取り囲むように隠され、、、
3分後には、垂れ幕の中からユルが正装で現れ、5分後にはチェギョンが、、、
チェギョンは、艶やかな腰まである髪を垂らし、ブルーのシフォンのドレスを身に付け、ベアトップの首には小花のチョーカー、手首にも小花のブレスレット、ヘアバンドも小花でお揃い、、、
リップとマスカラ、アイシャドウを少しだけつけたチェギョン、、、
上品で可愛いらしい姿に、皆、うっとり♪
ヒョリンはダンスに自信があるので、シンを連れてダンスフロアに、、、
ユルも、優雅にチェギョンをエスコートし、フロアの反対側に、、、
ダンス対決の模様を呈してきました、、、
最初の曲は、ワルツ♪
両カップルとも甲乙つけがたく、、、
ジルバ、ポルカも、チェギョン達は難なくこなします、、、
タンゴに至っては、ユルとチェギョンの息がぴったりで、、、
ちょっと悔しくなったシンが、宮廷ダンスの曲をリクエスト、、、
ヒョリンは戸惑いながらも、シンのリードでなんとか踊ります、、、
ユルとチェギョンは、、、
宮でしか踊る事の無い、この場ではシンのみが知る筈の宮廷ダンスを、堂々と優雅に踊っています、、、
シン《あいつらは、一体何者だ!
???! !!
陛下の兄上である前皇帝陛下に息子がいたが、、、
確か、名前は、ユルグ、、、
ユルはユルグなのか!?》
ユル「殿下、踊り疲れましたので、失礼いたします、、、
本日はお招きありがとうございました、、、
チェギョン、おいで♪」
チェギョン「殿下、皆様、お招きありがとうございました♪
今日は失礼いたします♪」
と綺麗なお辞儀をして、会場を後にする二人、、、
美術科全員も、にこやかに歩き去ります、、、
チェギョン「ダンスしたら、お腹が空いちゃった♪」
ガンヒョン「チェギョン、なんてダンスが上手なの!?
ピアノが上手なのは、知っていたけど、、、
意地悪ヒョリンたら、ピアノもダンスも負けて、真っ青だったわよ♪」
ユル「チェギョンと僕は、いつもカップルでパーティに出席していたんだ♪
ダンスの練習も一緒にしていたから、息はぴったりだよ♪
イギリスでは、ダンスパーティで、ベストカップルに毎度選ばれていたしね♪」
ガンヒョン「でも、ヒョリンの悪巧みによく気が付いたわね!?
ドレスの準備もばっちりだったし、、、」
ユル「あの手の性悪女のやることなんて、とっくにお見通しだよ♪
今回、相当恥をかいたはずだけど、頭悪そうだから、また同じことをするだろうね♪」
チェギョン「ユル~」
ユル「ああ、ごめん♪
お腹が空いちゃったね♪
レストランを貸し切りにしてあるから、美術科全員をご招待するよ♪」
ガンヒョン「出来る男はやることが違うね~♪
じゃあ、遠慮無く皆で突撃~♪」