(続19)この子猫の子子猫のつくし
回想、、、
つくし「類、類、起きて~♪」
類「つくし、可愛いい、チュッ♪
お腹ペコリン?」
つくし「ちがぁ~う~♪
類、お誕生日おめでとう♪♪
起きて~♪
皆が来ないうちに、類に見てもらいたいの♪」
類「ちょっと待って!?
皆が来るって、どうして?」
つくし「類のお誕生日会でしょ?
総ちゃんが、今までも皆でお誕生日会をしてたって!
だから、二人だけで見たいなら、今だけですよって、花枝さんが、、、
ねえ、早くぅ~
類のお誕生日に合わせるの大変だったんだから♪」
類「総ちゃん!!??
つくし! いつから、総ちゃんって呼んでんの!!??」
つくし「うん? 類、怒ってる??
だから、総ちゃんが、類の前では総ちゃんと呼んじゃダメっていったのかぁ、、、」
類「つくし! いつから?」
つくし「う~んと、12345、、、
6日前! 」
類「あいつら!
じゃあ、あきらはどう呼べって?
司は?」
つくし「さくちゃんは、あ~ちゃんって言ってたけど、似合わないから、さくちゃん!
道明寺は、道明寺! 呼び名が思い付かないから、、、」
類「良く聞いて、つくし!?
呼び名で呼んではダメだよ♪
回りの大人が誤解するから、、、」
つくし「誤解?」
類「つくしは僕以外の男のお嫁さんになりたいの?」
つくし「え~! いやいや!
類じゃなきゃ嫌なの!」
類「他の男を呼び名で呼んでいると、つくしがそいつを僕よりも好きなんだって、大人が誤解して、そいつのお嫁さんにしようとするよ!
つくしは可愛いいし性格も良いから、大人は自分の息子の嫁にと、僕達二人の邪魔をいろいろしてくるよ!?」
つくし「ぜ~ったい、ぜ~ったい、嫌!」
類「じゃあ、どうするの?」
つくし「これからは、西門さん、美作さん、道明寺さん、って呼ぶの♪」
類「あい、良く出来ました!
ご褒美のチュッ♪ チュッ♪ チュッ♪」
つくし「あっ、大変!
早く、早くぅ♪」
類の手をぐいぐい引っ張って庭に、、、
類《僕、まだパジャマなんだけどね♪
つくしは、小さなチューリップの柄のワンピース、可愛いいな♪》
類「あっ、つくし、スカート直してあげる♪」(←またかい!)
類《やっぱりお揃いのチューリップだ♪》(←オイ)
つくし「類、こっち、こっち見て♪」
類「うん? あずまやの向こうに何があるの?」
つくし「わあ、ちゃんと咲いた~♪
ねっ、ねっ、綺麗でしょ?」
類「うん、綺麗だ♪
(でも、つくしの笑顔が一番綺麗♪)
このチューリップ、僕の為に?
一体何時から?」
そこには、、、
フリル咲き、ユリ咲き、バラ咲き、パーロット咲き、
絞り柄、ピンク、オレンジ、紫、赤、白、黄色、、、
様々なチューリップが、市松模様のように配したブロック毎に咲いていた、、、
つくし「つくしが、チューリップの絵を描いていた時、類が色々な種類のチューリップがあるんだよって、描いてくれたの、覚えてる?
類が、つくしに初めてプレゼントしてくれた絵が、チューリップ♪
その時、つくしはチューリップのように可愛いいね♪って、言ってくれたの♪
だから、つくしからの初めてのお誕生日のプレゼントは、チューリップなの♪」
いつの間にか、様子を伺っていた後藤が、、、
後藤「つくし様は、類様が学校に行っている間に、一生懸命チューリップのお世話をなさってましたよ♪
ここのチューリップは、つくし様の愛情そのものです♪」
類「つくし、ありがとう♪
今までで、一番嬉しいプレゼントだよ♪
つくし、愛してる♪
絶対に僕から離れないで!?
嫌って言っても離せない!
チュッ♪ チュッ♪ チュッ♪」
つくし「類~、大好き♪〃〃〃」
総二郎「お~い、つくしちゃん♪
類、珍しく早起きだな~!?」
類「何しに来たのさ!?」
総二郎「朝御飯を一緒にご馳走になろうと思ってな!」
類「ふ~ん、僕が寝ている隙に、つくしと一緒に朝御飯を?」
あきら「類、青筋立ってるぞ!
お誕生日くらい、愛想良くしたらどうだ?」
類「おめでとうも無く、朝御飯?」
総二郎「お、おう、お誕生日おめでとうな♪
つくしちゃん、朝御飯食べに行こうぜ♪」
あきら「類、お誕生日おめでとう♪
このチューリップ、凄いな♪
それに良く開花時期を揃えたな!?
流石、後藤さん!」
後藤「いえいえ、つくし様が類様の為に、一生懸命お世話なさったからです♪
類様のお誕生日に合わせると、それはもう一生懸命に、、、」
司「つくし、来年の俺様の誕生日には、水仙を咲かせろ!」
つくし「え~! やだ!
なんで道明寺さんの誕生日に、私が?
滋さんにお願いすれば?」
総二郎「そうだぞ、俺の時はパンジーでね、つくしちゃん♪」
類「総二郎もあきらも司も、他に女を見つけなよ!
全く、朝から突撃してくるとは!
それに、僕の誕生日に、お誕生日会なんてしたこと無いだろ!?」
つくし「え~! 今までお誕生日会していなかったの?
勿体無~い♪」
皆《勿体無い?》
つくし「綺麗なお洋服着て、美味しい物一杯食べられたのに~♪」
皆《美味しい物、そこかい!》
つくし「類~、これからは毎年、つくしが頑張ってお誕生日会してあげるね♪」
類「うん、ありがとう♪
美味しい物(つくし)を、一杯ちょうだい♪」
類《お前らが、いくら頑張っても、つくしは僕のもの♪》