運命の女3
「それでも、つくしは、俺の側にいたら迷惑になるから離れなきゃと思ってるでしょ!?
逆だよ!?
俺達の側に居るから、周囲の妬み嫉みを買って、言われなくてもいいことを言われ、とんでもなく危険な目に合っているのは、つくしの方でしょ!?
俺達から離れれば、つくしは平和な人生を送れるんだ、、、
だけど、ごめん、、、
俺はつくしを離せない!離さない!
つくしが側に居てくれるだけで、どんな事でも耐えられるし、何でも出来る気がするんだ!
つくしを知る前は、世界は灰色で、何の希望もなかったけど、つくしが俺の世界を変えてくれたんだ!
お願いだから、俺から離れないで?
いや、離れるなんて許さないよ♪
つくしは俺が守る!守り抜く!
だから、つくしは俺を守って!?」
流石、魂の半身の類♪
守られるだけでは納得しない、つくしの性分を知り尽くした言動♪
お願いされたら断れないつくしちゃん、、、
類のチェックメイト勝ちだよ~ん♪
「俺、つくしのことを迷惑だなんて一度も思ったこともないし、逆にもっともっと頼って欲しい。
つくしは一人で頑張り過ぎ。
一人で抱え込んでばかりだと かえって物事が大事になってしまうこともあるって、身に覚えがあるでしょ?」
「うっ、、、」
身に覚えがありすぎて 俯いてしまうつくし、、、
「でも そんなつくしだから 愛さずにはいられないんだよね♪」
「〃〃〃あ、あ、愛?、、、〃〃〃」
「そっ、愛してる。
何度でも言うよ。
俺、まるごとつくしを愛してる。」
「〃〃〃〃〃〃」
「ねえ、ちょっと考えて?
俺が困っている時に、つくしはどうする? どうしたい?」
「それはっ!
類が困っているなら、どんな時でも、何処に居ようと、駆けつける!
側にいて支えたい!
私では、なんの助けにもならないかもしれないけど!、、、」
「じゃ、その時、あんたの助けは要らないって言われたら、どんな気がする?」
「あっ・・・・・」
「困っている時に、頼ってもらえないって、辛いことなんだって、分かってくれる? 」
〃〃〃〃〃〃
「俺さ、どんな些細なことでも、つくしに頼って欲しいんだ、、、
それも、俺だけに頼って欲しいって思ってる、、、
どんだけ独占欲が強いんだって、自分でも呆れちゃうけど、それが今の俺、、、
以前の無関心な俺が、今の俺を知ったら笑っちゃうだろうね、、、」
なんて答えたらいいのか、、、
ただ、凍えていた心が、類の日溜まりの暖かさに、少しずつ融けてくるのを、感じていた、、、